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掲載日:2017/09/04

理想の社会は「長時間労働で高収入」より「ワーク・ライフ・バランス」。「仕事をする中で人手不足を感じる」6割強~『日本の社会と労働組合に関する調査2017』:日本労働組合総連合会

日本労働組合総連合会(略称:連合、所在地:東京都千代田区、会長:神津里季生、組織人員:686万人)は、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、働く者、生活者の立場から政策・制度について提言を行っています。今回は、働く人が持つ生活意識や社会の理想像を把握するため、今年4月21日~4月26日の6日間、「日本の社会と労働組合に関する調査」を、インターネットリサーチにより実施し、全国の15歳~64歳の働く人(自営業・フリーランス、役員・経営者を除く)1,036名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)

 

<調査結果概要>

◆現在の生活満足度と将来に対する不安
・現在の生活満足度「満足」54%「不満」46%、満足度が最も低い世代は40代
・将来に不安を「感じる」約8割、現在の生活満足度が低い層ほど不安を感じる傾向が顕著
・将来の不安はどこから?「老後の生活」が最多、10代・20代の半数以上は「仕事の有無」と回答
・将来の日本に関する予想「3年後、日本は今より良くなっていない」4人に3人が悲観的

 

◆理想とする社会のイメージ
・理想の社会とは?
 「長時間労働で高収入」より「ワーク・ライフ・バランス」、「活発に転職」より「定年まで同じ会社」が理想
 成長よりも格差が小さいことを重視する人や低負担・低福祉より高負担・高福祉を志向する人が多い傾向
 8割強が「ハイリスク・ハイリターンな社会」より「ローリスク・ローリターンな社会」を理想の社会として選択
・日本の安定的な成長・発展のために重要なこと1位「安定した雇用」2位「労働環境の改善」「安定した雇用」「医療・介護制度の充実」や「子育て・教育支援」が重要女性に顕著

 

◆職場について
・「現在の勤め先は働きがいを感じない」2割半、契約・嘱託・派遣社員では3割強
・働きがいを左右すること「仕事の内容」「賃金の水準」「労働時間・残業」「人間関係」「仕事に対する評価」
・職場環境の実態「有給休暇取得が困難」は31%、「パワハラやセクハラ」は15%、「残業代未払い」は16%が経験
・男性は仕事の悩みをひとりで抱え込みがち?三人に一人は「相談相手がいない」と回答

 

◆職場の人手不足について
・「仕事をする中で人手不足を感じる」6割強、「これから職場で人手不足が深刻化すると思う」7割
・人手不足対策として必要だと思うこと1位「賃金や労働条件の引き上げ」2位「業務効率化」3位「業務量調整」
・人手不足が理由のサービスや料金の見直しについてどう思う?最多回答は「値上げもサービスの見直しもやむを得ない」

 

◆労働組合について
・労働組合は必要か「必要」が5割半、「不要」の1割を大きく上回る
・労働組合の活動で期待すること1位「賃金の引き上げ」2位「労働時間の短縮」3位「非正規労働者の処遇改善」
・連合の認知率6割半、10代は3割、20代は約6割、30代は6割半、40代と50代は7割強、60代は8割強
・連合への期待1位「賃金・労働条件の改善」2位「非正規労働者の処遇改善」3位「中小企業で働く人の支援」

 

<調査概要>
◆調査タイトル:日本の社会と労働組合に関する調査2017
◆調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする15歳~64歳で働いている人(自営業・フリーランス、役員・経営者を除く)
◆調査期間:2017年4月21日~4月26日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査地域:全国
◆有効回答数:1,036サンプル
◆実施機関:ネットエイジア株式会社

 

◆本調査の詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。

(連合(日本労働組合総連合会)http://www.jtuc-rengo.or.jp/ / 8月31日発表・同会プレスリリースより転載)