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掲載日:2022/03/29

結婚・出産後の就職活動について「難しい」 92.6%、就活が難しい理由「両立できる仕事少ない」78.1%

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『結婚・出産と就活』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。

■調査結果概要
1.結婚・出産後の就職活動は「難しい」92.6%
2.結婚・出産後の就職活動が難しい理由「家庭と両立できる仕事が少ない」78.1%
 

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

結婚・出産というライフイベントは、女性の働き方に大きな影響を及ぼしてきました。主婦層を中心とする就労志向の女性に、「結婚・出産後の就職活動についてどのような印象をお持ちですか」と尋ねたところ「とても難しい」または「やや難しい」と答えた人の割合は9割を超えます。女性活躍推進など、様々な施策を打ってきているはずですが、結婚・出産後の就活の難しさは厳然と存在しています。年代別で比較すると、年代が低くなるほど「とても難しい」と回答する比率が顕著に増えていました。60代以上はサンプルサイズが小さいものの、30代以下と比較するとその差は30ポイントに及んでいます。

結婚・出産後の就活は「やや難しい」「とても難しい」と回答した方に「結婚・出産後の就職活動は、どのような点で難しいと感じますか」と尋ねたところ、8割近くが「日数・時間・場所など家庭と両立できる仕事が少ない」と回答しました。2位は「求人に応募しても選考に通りにくい」で、比率は半数を超えています。主婦層は家事育児と仕事との両立で忙しいと想定されますが、「就職活動する時間がつくれない」は24.0%と時間がとれないこと自体は主たる原因ではないようです。また、「就職活動の仕方が分からない」と回答した人は5.8%に留まります。家庭と両立できる条件の仕事の少なさが、就活を難しくしている決定的な要因であることがわかります。

結婚や出産を経ると女性は家庭と仕事との両立に悩まされます。しかし本来であれば、家庭と仕事の両立は夫婦共通の悩みであるはずです。結婚出産後の就活が難しいと感じている女性が9割を超えていることは、家庭と仕事の両立という悩みが女性に偏っていることを表していると感じます。職場では家庭と両立できる仕事を増やすこと、家庭では家庭と仕事を両立する悩みを夫婦で分かち合うことが、状況を改善する鍵だと考えます。
 

■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:557名 ※女性のみ
調査実施日:2022年1月12日(水)~2022年1月19日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者


◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ビースタイル ホールディングス/3月24日発表・同社プレスリリースより転載)