ニュース
人事サービス その他人事サービス
掲載日:2021/12/31

全国のビジネスパーソン2,000人を対象にしたエンゲージメントに関する調査

ビジネスパーソンの約4割が、コロナ禍で仕事への熱意が薄れたと回答
上司からのフィードバックは受けているものの、内容とタイミングに不満を持つ人が5割

人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎 健一郎、以下「アデコ」)は、日本全国のビジネスパーソン(*1)2,000人を対象にしたエンゲージメントに関する調査を行いました。

*1:本調査での「ビジネスパーソン」は、会社員と公務員・団体職員を指します。


【調査結果のポイント】

  • ビジネスパーソンの約半数が、コロナ禍でも自身の勤務先や上司・同僚との結びつきに変化はないと考えていたものの、結びつきが弱くなったと感じているビジネスパーソンも3割を超えた。
     
  • ビジネスパーソンの約4割が、コロナ禍において仕事への熱意が薄れたと回答。
     
  • ビジネスパーソンの6割以上が、自身の勤務先に貢献したいと思っていると回答。一方、友人や知人に自身の勤務先を薦められないと考えているビジネスパーソンも6割を超えた。
     
  • ビジネスパーソンの5割以上が、勤務先企業のビジョンに共感を覚えていないと回答。また、同じく5割以上が、自身のライフビジョンやキャリアビジョンと勤務先企業のビジョンとの繋がりを意識できていないと回答。
     
  • ビジネスパーソンと上司との間では、全体としては比較的良好な関係が築かれている。しかし、上司からのフィードバックの内容やタイミングに関しては、5割以上のビジネスパーソンが不満を持っていた。
     
  • ビジネスパーソンの5割以上が、今後のキャリアに関する展望を描くことができていないと回答。
     
  • ビジネスパーソンの5割以上が、勤務先では良い仕事をするための設備や環境が整っていないと回答。


<調査結果についてのコメント>
今回の調査の結果について、アデコ株式会社取締役ピープルバリュー本部長の土屋恵子は、次のように話しています。

「今回、コロナ禍における勤務先および勤務先の上司・同僚との結びつきの変化について尋ねるとともに、『勤務先』『勤務先の上司』『仕事』という、働くうえでもっとも大きなウエイトを占める3つのカテゴリーにおいて、エンゲージメントを測るための様々な項目を立て、調査を行いました。

勤務先や勤務先の上司・同僚との結びつきについて、回答者の半数がコロナ禍でも結びつきに変化はないと回答したのは喜ばしいことですが、結びつきが弱くなったという回答も3割以上あったことから、職場におけるエンゲージメントの向上は引き続き大きな課題であると言えます。さらに、ビジネスパーソンの約4割はコロナ禍で仕事への熱意が薄れたと回答しており、従業員のモチベーションを高めるための施策も重要になっています。

今後のキャリアに関する展望が描けているかどうかという質問には、5割以上が描くことができていないと回答していました。キャリアコンサルティングなどを通じて、従業員一人ひとりが将来のキャリアを考える機会を設けることによって、働く意味が明確になり、モチベーションの改善にもつなげられる可能性があります。

今回私が特に注目したのは、ビジョンに関する項目への回答です。『この会社/組織のビジョンに共感している』と、『自分のライフビジョンおよびキャリアビジョンと、会社/組織のビジョンとの繋がりを意識できている』という2つの項目のどちらに対しても、5割以上のビジネスパーソンが『そう思わない』と回答しました。先を見通したり将来を予測したりすることが非常に難しい『VUCAの時代』と呼ばれる現代において、生き方やキャリアについてのビジョンを持つことはビジネスパーソンにとって極めて重要です。また、ビジョンのレベルで共感できる組織に所属することは、キャリアのみならずウェルビーイングにも大きな影響を与えます。今後の職場では、ビジネスパーソンがライフビジョンをも踏まえたキャリアビジョンを描けるようになるためのサポートが重要な意味を持つと言えます。

より実務に近いところでは、上司からメンバーに対するフィードバックの内容や、そのタイミングについて、改善が必要な職場が多いことがうかがえました。上司からメンバーに対するフィードバックが重要であることは周知の事実ですが、特にその内容と頻度が重要になってきます。多くの企業で年に数回、評価と合わせたフィードバックを行っていると思いますが、それに加えて、日常的な会話を通じて即時のフィードバックをしていくことが重要です。そうすることで、従業員はフィードバックされたことを受け止めやすくなり、学びや気づきにつながります。日常的な会話は従業員のモチベーション向上やキャリア開発とも密接に関わっており、結果的に職場全体の活性化にも繋がります」

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(アデコ株式会社 / 12月22日発表・同社プレスリリースより転載)