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掲載日:2016/03/04

東日本大震災以来となる2カ月連続の全地域悪化~『TDB景気動向調査 2016年2月調査結果』:帝国データバンク~景気の腰折れ回避にアベノミクスのさらなる強化を期待

2016年3月3日、帝国データバンクでは「TDB景気動向調査」のプレスリリースを行いました。

 

<調査結果のポイント>

1)2月の景気DIは前月比1.2ポイント減の42.3となり3カ月連続で悪化した。建設需要の低迷や鋼材生産の大幅悪化に加えて、マイナス金利の実施が金融機関の景況感を大きく悪化させた。国内景気は、全国的に悪化している。今後の景気は低水準で推移するとみられるが、腰折れを回避するためにアベノミクスを一段と強化することが期待される。

2)業界別では『金融』『建設』『製造』『小売』など 8業界が悪化、『農・林・水産』と『不動産』の 2業界が改善した。『製造』では建設需要や海外需要の低迷が響き鋼材価格が安値をつけるなど、市況が悪化した。また、青果物向け段ボール箱の出荷減少や食品素材価格上昇によるコストアップも悪化要因となった。

3)地域別では、東日本大震災直後の2011年4月以来、4年10カ月ぶりに2カ月連続で全10地域が悪化した。6地域で1ポイント以上悪化しており、全国的に景気が大きく後退した。特に『東海』は、国内車両工場全ラインの稼働停止が域内経済に悪影響を及ぼし、域内4県すべてが悪化した。

(調査対象 2万3,189社、有効回答 1万497社、回答率 45.3%、調査開始 2002年5月)

 

<お問い合わせ先>
株式会社帝国データバンク 顧客サービス統括部  情報企画課
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TEL:03-5775-3163 FAX:03-5775-3169
E-mail:keiki@mail.tdb.co.jp

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社帝国データバンク http://www.tdb.co.jp/ /3月3日発表・同社発表より転載)