工場用副資材卸売業のトラスコ中山株式会社（東京・港区）は、2014年度新卒採用で、学生の保護者を対象とした会社説明会を実施する。学生だけではない幅広い層に業界や自社に興味を持ってもらうことを目的とするほか、学生とは違った角度から会社を理解してもらうことで、良い人材を確保することにつなげていきたいとしている。

近年、企業による保護者向けの会社説明会は増えつつあるが、その背景には、親の有名企業志向が子供の就職の妨げになっているという実態がある。学生の保護者に多くは、いわゆるバブル世代であり、大企業・有名企業志向が強い。しかし、逆に新進のベンチャー企業などには詳しくないと言われる。子供と親との就職観に関するギャップを埋める上でも、父母を対象とした説明会は効果的。今後は同様の取り組みを行う企業が増えることが予想される。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『日本の人事部』編集部