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掲載日:2011/07/22

ヘイズ、最新の採用動向を発表
~ 求人は回復傾向の中、新たな採用者向けのインセンティブが拡大 ~

人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:クリスティーン・ライト、以下ヘイズ・ジャパン)はこのたび、2011年7月から9月までの分野別の採用動向に関する予測をまとめたレポートを発表いたしました。

7月から9月にかけて、ボーナスの支払いが完了すること、また採用活動の回復に加え、企業の提供するインセンティブが拡大していることから、求職者数のかなりの増加が見込まれています。

求職者は景気が安定に向かい、転職環境が整ってきたと感じ始めており、求職者数が再び増加しています。また、雇用保障を求める傾向が強まり、不況時に臨時雇用を余儀なくされた求職者が正社員に転じています。

ヘイズ・ジャパン代表取締役のクリスティーン・ライトは次のように述べています。「震災に伴い、企業がその損害や影響を精査する中で、求職者数の減少がみられました。また、震災で多くの外国人労働者が離日したことにより、前四半期に始まった人員補充のための採用は次の四半期まで続くものと思われます。これが結果的には、地方の求職者に多くの雇用機会をもたらしました」。

「特に幹部クラスの採用が活発となったことで、その後任となるシニア・マネージャーに対する需要にも高まりがみられます。企業は必要なスキルを備えた求職者の採用ためにより高い給料を提示し、福利厚生の充実を図っています。また、保険のスペシャリストに対する需要が増加しており、それに呼応する形で、ヘイズ・ジャパンでは、6月に保険業界に特化したスペシャリストを手がけるビジネス・ユニット「保険」を立ち上げています。特に損害査定人や契約者からの問い合わせに対応するオペレーターへの需要が高まると予測しています」。

「求職環境の好転と採用数の増加という2 つの要因が、雇用が保障された現職を離れても、転職に挑戦しようとする求職者の後押しをしています」。

その一方で、求職者の中には、地震により雇用が保障され、責任が増え、新しい仕事に挑戦できる状況が整ったため、現職にとどまるという選択している人もいます。ただ、こうした求職者は採用関連情報に対してはオープンな姿勢を示しています。


分野別動向の主なポイントは次の通りです。

「経理・財務」
● 震災後、求人需要は回復しており、上級管理職のほか、コントローラとCFO候補に対する需要もありま
す。

「金融」
● 経験豊富なフロントオフィスのスタッフが求められています。特にコンプライアンス、プロダクト・コントロール、マーケット・リスクおよびオペレーショナル・リスク管理をはじめとする職種では経験豊富な求職者が少ないため、需要は堅調です。プロダクト・マネージャーは、資産運用業界で需要が高くなっています。また、プロジェクト・マネージャーとビジネス・アナリストは事業プロセス改善のプロジェクトの分野での需要があります。

「ファイナンス・テクノロジー」
● 幹部クラスでは、エクイティIT のトップと最高情報責任者への需要があります。銀行は戦略的なプラットフォームを構築する上で、フロントエンドの専門家、データマネジャー、社内のIT 管理者およびIT申請支援の人材が求められています。

「人事」
● 企業が人材開発や組織変更のための投資を行っているため、人事マネージャーと採用のスペシャリストへの需要が再び高まっています。タレント・マネジメントや組織変更の経験を持つ人事オペレーション・マネージャーに対しては、高い需要があります。また、HRのプロジェクトリーダー、トレーニング・マネージャーと給与のスペシャリストにも同じく需要があります。

「インフォメーション・テクノロジー」
● データセンター、ストレージ、サーバ、クラウドコンピューティングとネットワークの業界では、専門家に対する強い需要があります。IT ソフトウェアベンダーの側では、企業は熟練したSAS、BI、およびSAPのコンサルタントを求めています。テレコム業界では、基地局事業を拡大し続け、無線アクセスネットワーク・エンジニア、IPバックボーン・エンジニア、およびLTE / NGN の専門家を探しいます。

「保険」
● 支払い請求業務の専門家、保険の引受人、保険ブローカー/アカウントマネージャー、損害査定人、ビジネス開発マネージャー、技術管理とコンプライアンスの専門家に高い需要があります。

「法務」
● 個人事務所で2~5年の経験を持つ弁護士にはエネルギーや資源セクターで需要があります。一般弁護士に対しては、技術とエンターテインメント関連の需要があるほか、法務スタッフへの需要もあります。

「オフィス・プロフェッショナル」
● 日本企業が海外との事業展開を進めるにつれ、通訳者の需要も高まっています。これに伴い、エグゼクティブ向けや弁護士の秘書の需要も高まっています。経験豊富な販売管理、顧客サポートとセールス・エグゼクティブ・アシスタントの需要も堅調です。

「製薬」
● 新しい医薬品や医療機器の導入に伴い、製薬、バイオテクノロジーおよび医療機器企業はプロセス円滑化のためスタッフを探しています。医薬情報担当者およびプロダクト・マネージャー、熟練した臨床および品質保証・薬事規制の知識を持った求職者への強い需要があります。

「不動産」
● 不動産市場は回復に向かっていることから、プロジェクト・マネージャー、アセット・マネージャーやファシリティー・マネージャーに対する需要が高くなっています。不動産鑑定士、ビジネス・デベロップメント・マネージャーとシニア投資アドバイザーにも需要があります。また、インテリア・デザイナーとエリア・ポートフォリオマネージャーにも需要があります。

「セールス&マーケティング」
● ファイナンス IT 業界では、ジュニアから中間管理職レベルのセールス・マーケティングの求職者に需要があります。幹部クラスでは、人材管理と収益創出・取引拡大の両面で確実な経験を持った候補者を探しています。消費者関連市場では、マーケティング・ディレクターの求職者に需要があります。また、オンライン・ビジネスやE コマースのマネージャー関連のスキルを持つ求職者にも需要があります。

「サプライチェーン」
● 需要計画と調達/直接仕入れの経験豊富な求職者は、ハイテク、航空宇宙、小売、医療機器および製薬業界からの需要が非常に高くなっています。プロセス改善の専門家については、同様に需要が高くなっています。マネージャーとディレクターのポジションとともに、専門職の求人数も増加しています。


ヘイズ・ジャパンは、毎年4回(4月、7月、10月、1月)に採用動向をレポートにまとめて発表しております。レポート全文はヘイズ・ジャパンのウェブサイト (英語)からご確認いただけます。


◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。

(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /7月22日発表・同社プレスリリースより転載)