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掲載日:2023/08/07

中途採用・転職活動の定点調査(2023年6月)

中途採用の理由は「経営状態の好転・既存事業の拡大」が前年同月より6.2pt増加。30代以上の未経験ITエンジニアでも採用する可能性がある企業は52.3%と半数越え

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の企業、個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査(2023年6月)」の結果を発表しました。

《TOPICS》
◆中途採用活動実施率は42.7%で前年同月比+4.4ptと増加。実施理由は「経営状態の好転・既存事業の拡大(35.4%)」が前年同月比+6.2pt
◆現在勤めている企業が社員を評価する際に何を重視しているかでは、20代では「本人の年齢や勤続年数」が52.3%で最多。一方50代では「本人が持っている能力」が37.2%で最多
◆ITエンジニアを募集予定の企業の未経験者採用について31歳以上でも採用可能性がある企業は52.3%と半数以上

【調査概要】
23年6月に中途採用活動を実施した企業は全体で42.7%と前年同月比+4.4ptと増加した。従業員規模別に見ると、「50名以下(27.6%)」で前年同月比+2.0pt、「51~300名以下(48.0%)」で前年同月比+7.8pt、「301名以上(54.7%)」で前年同月比+4.5ptとなった。

中途採用の実施理由は、「退職者・休職者(産休・育休含む)の補填(45.2%)」が最も高く、「年齢など人員構成の適正化(42.9%)」、「組織の存続と強化(活性化)(41.7%)」と続いた。前年同月比では「経営状態の好転・既存事業の拡大(35.4%)」が+6.2ptとなり、企業の良好な経営状況が積極的な採用活動に結びついていることがうかがえた。

今後3カ月間で転職活動を行う予定の人に、現在勤めている企業が給与や賞与を決定する際に重視していると思うものを聞いたところ、「本人の年齢や勤続年数(36.6%)」が最も多く、次いで「本人が持っている能力(31.6%)」となった。年代別にみると、「本人の年齢や勤続年数」が20代で52.3%、30代でも36.1%と若年層で高くなった。一方「本人が持っている能力」は40代で35.1%、50代でも37.2%と最多になり、年代によって異なる結果となった。

また、転職先の企業に評価の際に重視していて欲しい要素を聞くと、「本人が持っている能力」が最も高く45.0%、「本人が目標達成に向けて行った、行動・プロセス」が20.9%で続いた。年代別でも「本人が持っている能力」が全年齢で最多となり、特に40代では51.1%、50代で53.0%と、年齢が上がるにつれて割合が高くなった。20代、30代の若年層では、転職先企業に対して、現在の評価要素の年齢や勤続年数とは異なる、スキルや能力で評価をして欲しいと感じていると考えられる。

ITエンジニアの求人に応募したい人の中で、現職がITエンジニアでない人は37.1%。ITエンジニアではない人に開発経験の有無を聞くと、仕事あるいはプライベートで経験がある人は51.1%と半数を超えた。また開発経験は無いが学習経験がある人は3割ほどで、開発も学習も全くしていない人は約2割だった。今後3カ月以内に「ITエンジニア」を募集予定の企業に対して、応募者が開発未経験の際、採用の可能性があるかを聞いたところ、31歳以上でも採用の可能性がある企業は52.3%と半数以上であった。


【調査概要】マイナビ「中途採用・転職活動の定点調査(2023年6月)」
○調査期間/企業:2023年7月3日(月)~6日(木) 個人:2023年7月3日(月)~6日(木)
○調査方法/WEBアンケート調査
(調査主体:株式会社マイナビ アンケートモニター提供元:外部調査会社)
○調査対象/
<企業>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
本調査対象:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3カ月で採用活動を行う予定の人、直近3カ月に中途入社者がいた人
<個人>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20‒50代の正社員
本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人、直近3カ月に中途入社者がいた人
○有効回答数/
企業…スクリーニング調査:2,417名 本調査:854名
個人…スクリーニング調査:28,312名 本調査:1,370名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社マイナビ / 7月31日発表・同社プレスリリースより転載)