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掲載日:2021/03/26

コロナ流行前と流行後の「転職理由トップ10」を発表

総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2020年4月の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言前後(※)に転職したビジネスパーソン約600人を対象に、転職理由について調査し、比較した結果を「転職理由トップ10」として公開しましたので、お知らせいたします。

※本リリースでは、緊急事態宣言前を2020年1月~3月、宣言後を2020年4月~8月と定義


■緊急事態宣言前の転職理由は、人間関係や働く環境にまつわるものが目立つ結果に
緊急事態宣言前(2020年1月~3月)の転職理由には、1位の「社内の雰囲気が悪い」(12.5%)にくわえ、4位「人間関係が悪い/うまくいかない」(5.9%)、9位「尊敬できる人がいない」(3.8%)といった、人間関係にまつわるものがランクインしました。また、4位「ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど)」(5.9%)、7位「個人の成果で評価されない」「雇用形態を変えたい」(4.5%)など、働く環境に関する理由も目立ちました。


■緊急事態宣言後は、転職の動機が昇給やスキルアップといった、個人の将来を見据えた目標にシフト
緊急事態宣言後(2020年4月~8月)の転職理由は、1位に「給与が低い・昇給が見込めない」(9.7%)、2位に「スキルアップしたい」(8.0%)、7位に「他にやりたい仕事がある」(5.2%)がランクインし、緊急事態宣言前の人間関係や働く環境にまつわることから、将来を見据えた個人的な目標へ変化しました。いずれも緊急事態宣言前より順位を上げています。その背景には、コロナ禍で会社が業績不振に陥り給与が下がった、あるいは「このままこの会社にいてよいのか」といった不安が生じたことが考えられます。3位タイに「業界・会社の先行きが不安」「倒産/リストラ/契約期間の満了(会社都合での雇用終了)」(7.3%)が並んでいるのも、コロナの影響を反映していると言えるでしょう。

一方で、緊急事態宣言前に転職理由の1位だった「社内の雰囲気が悪い」は、圏外(12位・3.1%)となりました。4位だった「人間関係が悪い/うまくいかない」(5.9%)は6位に、9位だった「尊敬できる人がいない」は圏外(20位・1.4%)となり、人間関係や働く環境にまつわる理由は順位を落としました。人間関係に関する理由の順位が下がった要因の一つとしては、コロナ禍にリモートワークの拡大や、会議や飲み会が削減されたことにより、対面で生じる人間関係の悩みが減少したことが考えられます。
さらに、コロナ禍という未曽有の事態に直面したことで、将来を見据えて理想の働き方を追求する機運が高まった結果、7位「他にやりたい仕事がある」(5.2%)、9位「働く場所を変えたい(勤務先が遠すぎる・近すぎる/U・Iターンしたい)」「不規則な勤務をやめたい/土日祝休にしたい」(4.2%)という転職理由も、緊急事態宣言前に比べてランクを上げました。


【調査概要】
2020年1月~3月に転職した人と、2020年4月~8月に転職した人に最大の転職理由を1つ選択してもらい、その結果を集計

・対象者:2020年1月~8月に転職した、20歳~59歳の社会人正社員男女
・調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)
・実施期間:2020年8月
・有効回答数:578件

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(パーソルキャリア株式会社 / 3月22日発表・同社プレスリリースより転載)