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掲載日:2017/04/25

企業や団体における女性の活躍を客観的に評価する指標「女性活躍インデックス」を開発~法人ランキング2017を公開。1位はローソン:東洋大学

学校法人東洋大学( 東京都文京区/理事長福川伸次)の人間価値研究会ダイバーシティ研究グループ(座長:東洋大学副学長松原聡)は、企業や団体における女性の活躍を客観的に評価する指標「女性活躍インデックス」を開発し、国内の法人を対象にした法人ランキング2017を発表しました。

 

【研究の背景・目的】
女性の活躍は日本の将来に向けた喫緊の課題であり、政府をはじめ各界を挙げてその取り組みを積極的に進めています。しかしながら声高にその必要性が叫ばれていながらも、実際どの程度推進されているのか、なかなか可視化することが難しい状況にあります。

そこで学校法人東洋大学では、女性の活躍を客観的に業種別・企業別そして時系列により評価する指標の作成を目指し、約1年間をかけて研究・検証・開発を重ね、この度、その成果を「女性活躍インデックス」としてまとめ上げました。企業別の推進度の可視化はもちろん、経年変化や経営改革への評価、法人別ランキングや産業別・地域別の傾向の検討に有意な分析ツールとなっています。

なおこの研究結果は、日本再興戦略(改訂2014)で、「政府において、女性の登用状況等に関する企業情報を一元化することで総合データベース化を図り、企業の女性活躍に向けた取組を推進する」との目的で構築された、厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」2016年度版を国内で初めて本格利用・分析したデータです。

 

【女性活躍度インデックスの主な特色】
(1)公表データによるランキングである(応募方式、アンケート方式ではない)
(2)インデックス作成は、公表データを用いて行っている
(3)ランキングの根拠(インデックス)を明示している
(4)インデックスを用いて、ランキング対象外の法人でも、自らの女性活躍度を把握できるようにしている

 

【女性活躍度インデックスのねらいや効果】
(1)女性活躍インデックス、ランキングの公開により、企業/法人の女性活躍に対する対応を加速させる
(2)ランキングを公開することによって、例えば女性学生の企業選びの参考とされることで、上記(1)を加速させる
(3)業種ごとの分析を行うことで、女性活躍推進のための業種ごとの個別の対応が可能となる

 

【今後の計画】
今回の分析対象とした910法人については、企業経営との相関分析を決算(主に2017年3月期本決算)発表後に行う予定です。また、女性活躍インデックスを活用することで、将来は国別の比較などをすることが可能となり、男女共同参画状況の把握や一層の推進の一助となることを目指しています。今後さらに研究を進めることにより、より一層精度の高い指標化を図ります。

 

【法人ランキング2017】
910法人の上位50法人は次の通りです。
※2017年3月31日に厚生労働省より提供を受けた法人データであり、各法人入力以降の統廃合などは反映されていません。

順位/法人名
1  株式会社ローソン
2  オムロンパーソネル株式会社
3  株式会社テクノ・サービス
4  株式会社イオンファンタジー
5  株式会社パソナテック
6  株式会社セブン&アイ・フードシステムズ
7  株式会社 アルプス技研
8  日本郵船株式会社
9  株式会社 リクルートコミュニケーションズ
10  太陽生命保険株式会社

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(学校法人東洋大学 http://www.toyo.ac.jp/ /4月24日発表・同社プレスリリースより転載)