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掲載日:2015/02/25

『働く女性の妊娠に関する調査』(連合調べ)
~妊娠時に不利益な取り扱いや嫌がらせを受けた 5人に1人
 妊娠後に仕事を「辞めた」6割~

連合(日本労働組合総連合会)(所在地:東京都千代田区、会長:古賀 伸明)は、妊娠しながら働いている女性の労働環境を把握するため、「働く女性の妊娠に関する調査」を、モバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2015年1月26日~2月2日の8日間において実施し、働きながら妊娠をした経験がある20歳~49歳の女性1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)

 

◆妊娠中の働き方

・妊娠中の1日の労働時間 「約8時間」が最多、『9時間以上』は1割半
・『9時間以上』働くことが多かった
   早産した人では4人に1人、流産してしまった人では5人に1人の割合に
・肉体的・精神的負担が掛かる仕事をしていた割合は、
   順調だった人より早産・流産した人のほうが高い傾向

 

◆職場への妊娠報告

・職場への妊娠報告はいつ? 最多は「妊娠8週」
・妊娠報告時、上司・同僚の反応にストレスを「感じた」人は4人に1人

 

◆妊娠時に受けた職場からの勤務上の配慮

・妊娠時に勤務上の配慮を「十分に受けられた」
   正社員・正職員は4割、他の就業形態より低い傾向
・受けられた勤務上の配慮
「病院に行く時間の確保」「勤務時間の短縮・残業免除」「重量物を扱う仕事の免除」
・「非正規雇用労働者も勤務上の配慮が受けられる」
   非正規雇用だった人の認知率は半数以下
・過度の就労が早産などのトラブルのリスクを高めること
   「自分も職場の人も十分な知識がなかった」4人に1人

 

◆妊娠時の職場での不利益な取り扱いや嫌がらせ

・妊娠時に不利益な取り扱いや嫌がらせを受けた 5人に1人
・不利益な取り扱いや嫌がらせを受けた人の8割以上がストレスを感じたと回答

 

◆妊娠後の仕事

・妊娠後に仕事を「辞めた」6割
・妊娠後に仕事を辞めた理由
「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさから」21%
「仕事を続けたかったが、職場で安心して出産まで過ごせないと考えたから」17%
「仕事を続けたかったが、妊娠を機に不利益な取り扱いを受けたから」7%

 

●妊娠中の働き方

正社員・正職員では『9時間以上』が4人に1人以上
妊娠中の働き方
 「立ったままの仕事が多かった」37%、「重い物を持ち上げる仕事が多かった」14%
 「ノルマなどストレスの強い仕事があった」は10%

 

●職場への妊娠報告

職場へ妊娠報告をすることに「ためらいがあった」は3人に1人
職場への妊娠報告にためらった理由 “同僚への遠慮”“職場の雰囲気”
   就業形態によってためらう理由が異なる傾向が明らかに

 

●妊娠時に受けた職場からの勤務上の配慮

職場からの勤務配慮が不十分だったことに対し、正社員・正職員の半数以上がストレス
切迫流産時や切迫早産時に医師の指導に基づいた勤務配慮を受けられなかった
   切迫流産時では9%、切迫早産時では13%

 

■組織名       :連合(日本労働組合総連合会)
■代表者名     :会長 古賀 伸明
■発足         :1989年11月
■所在地       :東京都千代田区神田駿河台3-2-11 連合会館
■業務内容     :すべての働く人たちのために、希望と安心の社会をつくる

■調査協力会社:ネットエイジア株式会社


◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください(PDF)。

(連合(日本労働組合総連合会)http://www.jtuc-rengo.or.jp / 2月23日発表・同会プレスリリースより転載)