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掲載日:2010/11/22

財団法人労務行政研究所、ビジネスパーソン800人調査
「仕事力」があると思う企業、有名人ランキング

民間調査・研究機関の(財)労務行政研究所では「仕事力」(仕事ができる人・組織の力)について、プロジェクト研究を行っています。今回、ビジネスパーソ ンを対象に「あなたが考える仕事力があると思う企業・有名人とは?」「あなたが考える“仕事力”とは?」――についてアンケート調査を行いました。

● 企業ランキングの1位は「組織力」のトヨタ自動車
ビジネスパーソンが「仕事力がある」と思う企業のトップはトヨタ自動車。 次いで2位ユニクロ、3位パナソニック、4位ソニー、5位ソフトバンクという結果となった。

1位のトヨタは、2位のユニクロを39票上回る大差での首位。その回答理由では、世に知られる「カンバン方式」に代表される組織力を指摘する声が多く、また、「リコール問題を乗り越えたから」という危機への対応を理由とした回答も数多くみられた。

● 有名人ではイチロー、北野武、島田紳助が上位
有名人ランキングは、イチロー、北野武(ビートたけし)、島田紳助が、僅差で1〜3位となった。イチローを挙げた人の回答では、常に結果を出し続ける力 とそれを支える自己管理力を評価する意見や、WBCの際に印象的だった熱いリーダーシップを挙げる声も多かった。個人のキャラクターの印象が強いたけし、 紳助、さんまを挙げた人の中でも、「個人の資質のようでいて、他人との関係を大切にしているから」など、チームや周りとの関係性を評価する意見が少なくな かった。個人の才覚だけにとどまらず、周囲を巻き込む力を発揮できているかどうか――それができてこそ本物の仕事力、ということになるだろうか。

● 仕事力の中心は「何が重要か見極める」戦略力
企業と有名人のランキングに垣間見えた「仕事力」のイメージ――ではビジネスパーソンは、具体的にどんな力があれば「仕事力がある」と感じるのだろう。 選択式で尋ねた回答の結果は[図表3]のようになり、最も多かったのは「何が重要かを見極める『戦略力』」で、全体の半数近くを占めた。以下 は、「個人としての優秀さ」(37.2%)、「専門家としての力」(36.3%)、「段取り力」(29.6%)、「調整力」(27.2%)と続いている。

興味深いのは、「個人としての優秀さ」や「専門家としての力」よりも、組織としての仕事に通じる「戦略力」が1位となっている点。加えて「段取り」や「調整力」のスコアもかなり高い。回答者のこうした見方が、“単に個人としての才覚があるのではなく、全体を見通し、周囲を巻き込んでいく力を持っている”タイプの有名人を「仕事力のある人」と感じさせているように見受けられる。

※ 今回の調査では、前記のほか下記の項目についても調べています。

詳細はウェブサイトをご覧ください。

財団法人労務行政研究所 https://www.rosei.or.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・11月22日