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掲載日:2025/01/21

転職市場予測2025上半期

15分野のうち13分野で求人数増加・好調を維持と予想
~「2040年問題」を見据えた採用や働き方改革などを受け、転職市場は引き続き活況となる見込み ~


パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、「転職市場予測2025上半期」を公開しました。

<解説:doda編集長 桜井 貴史>
■2025年上半期の転職市場予測:
慢性的な労働力不足、2040年問題や働き方改革等の影響を受け、13分野で求人が増加・好調を維持


2025年上半期の転職市場全体における求人は、今回取り上げた15分野(7業種、8職種)のうち、13分野で【増加】【好調を維持】と予想しており、転職のチャンスが広がる見込みです。

求人増加(11分野):電気・機械、不動産・建設、金融、メディカル、営業、人事、経理、法務、 販売・サービス、 クリエイティブ、食品
好調を維持(2分野):IT・通信、化学・素材
横ばい(2分野):企画・マーケティング、事務・アシスタント

多くの分野で引き続き採用意欲が好調な理由として、以下の3つが挙げられます。

①団塊ジュニア世代が定年退職を迎えることにより、労働力不足が深刻になるとされる「2040年問題」を見据えた採用を開始していること。
②働き方改革の推進により、残業時間を抑制するための業務効率化に加え、業務を複数の人材で分担する動きが加速。短時間正社員や、DX人材の採用ニーズも増加していること。
③新規事業創出や既存事業拡大などの推進にあたり、十分な知見や経験を持つ人材の中途採用に力を入れる企業が増えていること。

そのほか、業界や職種別でみると「IT・通信」業界ではDX推進に加え、システムが老朽化する一方、基幹システムのIT技術者が定年退職を迎えていくという「2025年の崖」問題を踏まえ、エンジニア職のニーズが引き続き高まると予測しています。職種別では、「電気・機械エンジニア職」において、自動車業界のEV化や半導体ビジネスの拡大に伴う需要が増加。「販売・サービス」業界では、インバウンド対応に伴う店舗拡大やテイクアウト・宅配市場の拡大による人員増加のための採用ニーズが拡大するでしょう。

■2025年上半期の企業動向予想:社員のはたらく満足度向上と人材定着を目指した取り組みが増える見込み

売り手市場に伴い、企業間での人材獲得競争は激化しています。そのため、企業は採用に注力するだけでなく、社員のはたらく満足度を高めることで定着率を向上させ、離職防止を図る取り組みを推進しています。具体的には次の2つが挙げられます。

社員一人ひとりの負担を軽減し、はたらきやすい環境整備が進む
社員の残業時間削減に取り組んだり、転勤についても個人と丁寧に相談したり、望まない人にはあらかじめ転勤がないコースを選べるようにするなどの工夫をしています。また、業務を細分化することで、一人ひとりの業務量を軽減したり、ベテラン社員が若手社員の業務フローを支援する体制を作ったりと、様々な取り組みが行われています。

選考時の説明やフォローを強化する企業が増加
ギャップを理由にした入社直後の離職を防ぐために、選考段階から丁寧な説明やフォローを行う企業が増えています。例えば、入社後に担ってもらう業務や役割、習得できるスキルについて明確に説明し、応募者がキャリア形成をイメージしやすいようにしています。
また、必要に応じて職場見学を実施し、現場社員が面接に同席することで質問ができる場を設ける企業や、応募を決めていない段階でも、会社を知るための「カジュアル面談」を実施する企業も増えています。
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 /1月7日発表・同社プレスリリースより転載)