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人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2024/11/19

年代および職種別に会社員の働き方や意向調査

エンゲージメント向上を軸とした組織開発・人材育成コンサルティング支援を通して“推せる職場づくり”を進める株式会社NEWONE(本社:東京都千代田区 代表取締役:上林周平、以下、NEWONE)は、2024年11月8日に人事向けHRテック 「Cocolaboカルテ」をもとに、年代および職種別に会社員の働き方や意向を分析した調査レポートを公表しました。

サマリー

  • 20代前半は「成長を後押しする環境」を最も重視しているが、仕事に対する自信を持てない傾向があり、成長して目指したい姿に向かって順調に進んでいることをフィードバックする必要性が示された。
  • サービス職では、他の職種と比べ「自組織で、長く働き続けたいと思っている」「現状の仕事内容に満足している」についての平均が下がっており、仕事の枠を広げる支援や、仕事自体の意味づけ(ジョブクラフティング)を促すことが求められている。
  • 営業職では、有能性の3項目である「成長につながる仕事」「成長を後押しする環境」「能力発揮の実感」の全てで比較的高い値が示され、営業職の方々に対しては、数字的な成果だけでなく、成長につながっていることを伝える場をつくることが必要である。


主な調査結果
※Cocolaboカルテは、エドワード・L・デシが提唱した「自己決定理論」に基づき、働くうえでの価値観の項目を設計しております。

1. 若年層の成長志向と自信の乖離
どの年代でも、「仕事に対して、夢中になって働きたいと思っている」人の平均が高い一方で、「自分に自信がある」と答える割合が低い傾向が見られる。またこの傾向が顕著なのが、20代前半である。まだキャリアの初期段階で、期待感や熱意は高いものの、経験の不足から自信が低くなることが影響していることが予想される。20代前半の方との関わりでは、この傾向を踏まえたうえで、本人の目指していきたい姿(目標)を言語化し、目標に向かって順調に進んでいることを頻度高くフィードバックし、成長を促進するための明確なサポートが必要となる。

2. 職種ごとに異なる仕事への満足度と、仕事に対する自信のギャップ
4つの指標を比べると、どの職種でも「仕事に対して、夢中になって働きたいと思っている」が最上位、「仕事をしている自分自身に自信がある」が最下位であることがわかる。
「自組織で、長く働き続けたいと思っている」に焦点を当てると、事務職で最も高い値となっており、同じ組織で専門性を高める、つまりはオペレーショナルエクセレンス(業務運用の効率向上)の追求を重視している人が多いことが分かる。
サービス職では、他の職種と比べ「自組織で、長く働き続けたいと思っている」「現状の仕事内容に満足している」についての平均が下がっている。ここから、お客様と接する機会が多いものの、仕事の内容自体に満足していない状況が予想される。サービス職の方に対しては、仕事の枠を少し広げる一歩が踏み出せるよう支援したり、仕事自体の意味づけ(ジョブクラフティング)を促すことが求められていると考えることができる。

3. 20代が成長の手応えをつかむ機会の重要性
どの指標でも、20代前半が最上位・最下位になっており、意向が明確であることが読み取れる。特に、「仕事をコントロールする」という感覚がないことが影響しているためか、仕事のコントロールの値が顕著に低く、また、「成長を後押しする環境」「上司とのつながり」の意向が強く現れている。20代前半と関わる際は、自己決定感を感じられる環境づくりや、仕事を渡す際には徐々に任せ、仕事を通して成長実感を持ってもらえるような関わりが求められていると言える。
「能力発揮の実感」については、他の指標に比べて年代差が小さいことが読み取れる。次の項で述べるが、職種ごとの差は見られるため、年代より職種による影響が強いことが分かる。

4. 営業職と事務職での異なる働き方へのニーズ
有能性の3項目である「成長につながる仕事」「成長を後押しする環境」「能力発揮の実感」の全てで、営業職と事務職の顕著な差が見られ、業務特性が寄与していることが予想される。営業職の方々に対しては、数字的な成果だけでなく、成長につながっていることを伝える場をつくることが求められていると考えることができます。

まとめ
本調査レポートは、企業が会社員の年代や職種ごとのニーズに対応した人事戦略を構築するための具体的な示唆を提供しています。特に、若年層の成長の後押しや成長の手応えをつかませる関わり、専門職の自律性を尊重する働き方の推進・本音を話す機会の設計が、組織全体の満足度と生産性の向上に寄与すると考えられます。

調査概要
調査期間:2020年4月〜2024年8月
対象:20代〜50代の会社員 14,092 名
調査方法:Cocolaboカルテの診断結果をもとに分析
調査内容:「仕事や組織への満足度」「働くうえでの意向」など働く価値観を知るための40項目
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社NEWONE /11月8日発表・同社プレスリリースより転載)