2025年卒 就活実態調査
【2025年卒 就活実態調査】理系学生は、志望業界決定・本選考エントリー・内定獲得時期が文系学生よりも3ヶ月先行
はじめてのキャリアを選ぶ、就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 執行役員CEO:宮下 尚之、以下ワンキャリア)は、2025年卒の学生向けに就職活動の振り返りに関する調査を実施しました。
調査結果サマリー
1. 志望業界の決定タイミング:理系学生は早期、文系は選考過程で徐々に
2. 理系学生は、文系学生よりも本選考エントリー・内定時期が3ヶ月早い
3. 文系は「面接過程」、理系は「インターンシップやイベント参加時」が志望度上昇の鍵
4. 入社企業選びに「クチコミ」をより活用しているのは文系よりも理系
調査結果詳細
1.志望業界の決定タイミング:理系学生は早期、文系は選考過程で徐々に
志望業界を決めた時期について尋ねたところ、理系は「就職活動を始める前から」(32.5%)が1位となり、文系と比べて12.5ptも高い結果となりました。一方、文系は「選考を受ける中で徐々に」(26.3%)が最多となりました。理系の方が大学で学んでいる内容の専門性が高いことから、就活の開始前から志望業界を決めている割合が高いようです。
2.理系学生は、文系学生よりも本選考エントリー・内定時期が3ヶ月早い
本選考のエントリー開始時期について、理系のピークは「大学3年の11月」(17.7%)、文系のピークは「大学3年の2月」および「3月」(24.2%)で、理系の方が3ヶ月時期が早い結果となりました。
内定時期について、理系は「大学3年の12月」(18.5%)で最も高くなりました。同月から大学3年3月までの期間に着目すると、理系は60.4%、文系は47.0%となり、内定獲得のタイミングに約1.5倍の差がありました。これは、理系の本選考のエントリー時期が文系よりも3ヶ月早いことが要因と考えられます。
3.文系は「面接過程」、理系は「インターンシップやイベント参加時」が志望度上昇の鍵
入社予定企業の志望度が最も上がったタイミングについて質問したところ、文系のトップは「1次面接〜最終面接前までの間に徐々に」(27.5%)、理系は「インターンシップやイベントに参加した時」(33.7%)がそれぞれトップとなりました。どのステップでも学生と向き合いながら採用活動を行うことは必要ですが、文理別に適切なタイミングを意識することで志望度上昇の効果にも現れるのではないかと考えられます。
4.入社企業選びにより「クチコミ」を活用しているのは理系
入社予定企業を決めるにあたって、最も影響を与えたものについて質問したところ、文理ともに「現場社員との面談」、「人事との面談」が上位となりました。また、理系は「クチコミサイトのクチコミ」が3位となり、文系よりも入社企業選びに活用していることがわかりました。
両者の1位・2位となった「企業との面談」について、学生が感想や自身の内定受諾の有無をクチコミサイトに記載するケースも見受けられます。面談が後押しとなって入社を決めたという投稿もあれば、面談での対応に納得がいかず内定を辞退したという投稿もあります。いかにして目の前の学生に親身に対応するかが、その当人だけでなく、クチコミを目にする他の学生にも影響を及ぼす可能性があります。
株式会社ワンキャリア キャリアアドバイザー 小林 直樹からのコメント
前回のプレスリリース[※1]でも述べた通り、25卒の就活は24卒と比べて早期化しています。その中でも、理系の学生が文系よりも志望業界の決定タイミングや本選考エントリー、内定獲得時期が早いのは、学業・研究との兼ね合いだと考えられます。研究の合間に早めに内定を獲得したいという意識から、文系よりも前倒しになる傾向となっています。理系学生の母集団形成には、ターゲットの学業の細かなスケジュールを把握した上での立案が求められます。
時期のほか、志望度が最も上がったタイミングでも文系と理系の学生に差が表れました。理系で「インターンシップやイベントに参加した時」が1位となったのは、働く場所を考える際、理系の方が「設備・人」の観点が強いためです。自分の勤める施設(研究所・工場)はどのような場所なのか、共に研究・働くのはどのような人たちなのかといった“自分の望む環境がそこにあるかどうか”を判断する生の機会として、インターンシップやイベントは貴重な役割を果たしています。理系学生の心をつかむには、その点を意識した上で当日のプログラムを組む必要があるでしょう。
<調査概要>
調査名:【25卒】就職活動に関するアンケート
調査期間:2024年9月19日〜9月2️5日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2025年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:248
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ワンキャリア /10月29日発表・同社プレスリリースより転載)