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掲載日:2023/04/27

2024年卒大学生就職意識調査

コロナ禍で影響を受けた「ホテル・旅行」「鉄道・航空」などの業種を志望する学生が前年より増加。企業選択のポイントは「安定性がある」が5年連続で最多。一方で、大手企業志向が2年連続半数を割り、「大手企業=安定」のイメージは薄れる結果に

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査」を発表しました。本調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、1979年卒より毎年実施しています。

《TOPICS》

  • 大手企業志向は48.9%となり2年連続で半数を割る
  • 企業選択のポイントは5年連続で「安定している会社」が最多で48.8%
  • 学生が行きたくない会社は「ノルマのきつそうな会社」が今年も最多。「転勤の多い会社」が増加し、2番目に多い回答に
  • 志望業種で前年から最も増加したのは「ホテル・旅行」。「鉄道・航空」も増加し、コロナ禍で影響を受けた業種が回復傾向


【調査概要】
2024年卒の大学生・大学院生に企業志向について聞いたところ、大手企業志向の割合は48.9%で前年より0.4pt増加したものの、2年連続で半数を割った。中堅・中小企業志向は前年比0.7pt減の47.1%となり、大手志向と中小・中堅志向の割合は前年に引き続き同程度となった。項目を細かく見ると「絶対に大手企業が良い」は8.0%で前年から増減がなく、大手企業であることを第一条件にこだわる学生は引き続き少数であることがわかる。

企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ、「安定している会社」が前年比4.9pt増の48.8%となり5年連続で最多となった。「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社(30.5%)」、「給料のよい会社(21.4%)」が続き、この3項目が前年同様トップ3となった。「安定している会社」は3年連続、「給料の良い会社」は2年連続の増加となり、安定志向や待遇面などへの関心の高さもうかがえる。

行きたくない会社を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で38.2%(前年比0.8pt増)、次いで「転勤の多い会社」で29.6%(前年比3.0pt増)となった。大学生の共働き志向が男女ともに高まっているなか、勤務地を自分で選びたいと考える学生が多いようだ。

現時点で志望度の高い業種を聞いたところ、最多の回答は前年に引き続き「食品」で12.4%だった。増加割合が最も大きいのは「ホテル・旅行」で、前年比0.8pt増の2.9%。「鉄道・航空」も前年比0.7pt増となるなど、コロナ禍で影響を受けた観光関連、航空関連の志望率の上昇が目立った。

【調査担当者コメント】
企業選択のポイントでは「安定している会社」が5年連続でトップとなりました。また、企業志向で「絶対に大手企業が良い」と考える学生は前年と変わらず1割未満で、「大手企業=安定」というイメージではなくなりつつあるようです。学生の求める「安定」が、単に大手企業で働くだけではなく、安心して長く働けるということに重きが置かれていることがわかります。一方、行きたくない会社の特徴として「転勤の多い会社」が2番目に多くなり、学生の共働き志向の増加とライフスタイルへの考え方の変化を感じ取れる結果となりました。


【調査概要】「マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査」
○調査期間/2022年12月1日(木)~2023年3月26日(日)
○調査方法/WEB入力フォームによる回収
○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/41,197名(文系男子14,325名/文系女子17,560名/理系男子5,776名/理系女子3,536名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社マイナビ / 4月25日発表・同社プレスリリースより転載)