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掲載日:2023/04/10

67.6%の即戦力人材が「リスキリング」を実施
一方で、リスキリングに取り組む企業は26.3%にとどまる

株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也)が運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、ビズリーチ会員と、企業の経営層・採用担当者を対象に、リスキリングに関する調査を実施しました。
(有効回答数:ビズリーチ会員629件、企業の経営層・採用担当者308件)

その結果、リスキリングに取り組むビジネスパーソンは、前回の調査(2021年10月実施)より12.8ポイント増加し、67.6%となりました。一方で、現在リスキリングに取り組んでいると回答した企業は26.3%でした。また、95.0%のビジネスパーソンが「自身のスキルについて、将来的に新たなスキルを身につける必要がある」と感じていることが分かりました。

主体的なキャリア形成の重要性が高まるなか、個人でリスキリングに取り組むビジネスパーソンが増加しており、今後も、将来のキャリアを見据えて新たなスキル習得に積極的に挑戦するビジネスパーソンが増えていくことが推測されます。


現在リスキリングに取り組むビジネスパーソンは67.6%。
一方、リスキリングに取り組む企業は26.3%。リスキリングの主体は「個人」が増加

今回の調査で、約7割のビジネスパーソンが、現在リスキリングに取り組んでいることが分かりました。その内訳をみると、「個人で取り組んでいる」が最も多く48.2%、「勤め先、個人の両方で取り組んでいる」が11.0%、「勤め先を通じて取り組んでいる」が8.4%となり、特に個人で取り組む人の割合が増加していることが分かります。

一方で、現在リスキリングに取り組んでいると回答した企業は26.3%となりました。企業規模でみると、従業員数5,000名以上の企業が48.9%と最も多く、50名未満の企業が12.2%と最も低い結果となり、企業規模とリスキリングの実施率に相関があることが分かります。


95.0%のビジネスパーソンが、将来的に新たなスキルを身につける必要性を感じると回答

ビジネスパーソンに、「ご自身のスキルについて、将来的に新たなスキルを身につける必要があると感じますか」と尋ねたところ、95.0%が必要性を感じていることが分かりました。「とても思う」と答えた割合は、年代が若いほど高い傾向にあり、30代は70.7%となりました。

将来的に新たなスキルを身につける必要があると思う理由は、「仕事の幅を広げるために、継続的にスキルアップしたいから(68.0%)」が最も多く、次いで「自身の希少性を向上させ、市場価値を上げたいから(55.2%)」という結果となりました。また30代では他の世代に比べて、「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから(61.2%)」が高い結果となりました。


企業が社員に身につけてほしいITスキルは、1位「プロジェクトマネジメント(PM)」

企業の経営層や採用担当者に、自社の社員に積極的に身につけてほしいITスキルを聞いたところ、1位は「プロジェクトマネジメント(PM)(48.7%)」となりました(前回調査2位)。プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを円滑に進めるために必要なスキルで、成功までのプロセスを構築し、社内外の関係者やチームなどをとりまとめながら、プロジェクトの進捗・スケジュール管理にくわえて、予算管理や納品物の品質管理も求められます。多くの企業において、DXやデジタル化を進めるなかで、プロジェクト全体を見通したうえで意思決定を行い、プロジェクトを成功に導けるスキルを求めていることが分かります。

また2位は「データ解析・分析(46.1%)」(前回調査1位)で、3位「セキュリティ(32.8%)」(前回調査4位)という結果になりました。


リスキリングが「市場価値向上につながる」と回答した企業は、前回調査より13.4ポイント増

企業の経営層や採用担当者に、「年齢にかかわらずリスキリングに積極的に取り組むことは、市場価値を上げることにつながると思いますか」と質問したところ、「そう思う」と回答した割合は64.0%で、前回の調査より13.4ポイント増加しました(「どちらかといえば、そう思う(34.1%)」も合わせると98.1%)。

一方で、新たなスキルを身につけて成果を出した社員に対し、昇格や抜てきを積極的に行うと回答した企業は21.4%(「どちらかといえば、行う(45.8 %)」を合わせると67.2%)で、従業員規模が大きくなるほど消極的な企業が多く、リスキリングに取り組む割合が最も高かった従業員数5,000名以上の企業では、8.9%でした。企業のリスキリングの取り組みにおいては、今後、新たなスキルを身につけた社員に対する活躍の機会の提供や創出が課題となってくると推測されます。

 

■調査概要
調査内容:リスキリングに関する取り組みについて
調査期間:2023年2月13日~2023年2月19日
調査対象:(1)30代以上のビズリーチ会員 (2)企業の経営層・採用担当者
回答数:(1)629件 (2)308件
・回答率は端数処理の関係で合計が100%にならない場合や、内訳の合計と総数が合わない場合があります。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社ビズリーチ / 4月4日発表・同社プレスリリースより転載)