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掲載日:2021/08/05

就職活動・若手社会人に必要なクリエイティブスキルに関する調査

学生、若手社会人の7割以上、クリエイティビティは「社会で活躍するために重要」「キャリアの強みになる」と回答 約8割「学生時代はクリエイティブスキルを身に着けるチャンス」と実感

アドビ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神谷 知信、以下 アドビ)は、就職活動中または就職活動を終えたばかりの学生100名、および一般企業に入社して3年目までの若手社会人300名を対象に「就職活動・若手社会人に必要なクリエイティブスキル」に関する調査を実施、本日結果を発表しました。
本調査は、若手社会人が実務でもとめられるデジタルリテラシーと創造性について実態把握を調査するもので、合わせて社会において“創造的問題解決能力”がどの程度重視されているかについても調査しました。

今回の調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。

  • 学生、若手社会人の7割以上は、「創造性/クリエイティビティ」が社会で活躍するために重要であり、かつキャリアの強みになると回答
  • 就職活動に活かされる、また今後重要度が上がるスキルTop 3は、「課題発見能力」「課題方法の発想力/着想力」「情報分析力」
  • これらを支える「デジタルリテラシー」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」は、今後重要度が上がると考える
  • 実務では職種によらず約3人に1人がクリエイティブツールスキルが必要と回答
  • 技術職のみならず、営業や、事務、士業(税理士・弁護士など)などの職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが明るみに
  • クリエイティブスキルは、学生時代に授業や研究などで活用しながら身につけるのが望ましい
  • 学生、若手社会人ともに「学生時代がクリエイティブスキルを身につけるチャンス」と実感


学生、若手社会人の7割以上は、「創造性/クリエイティビティ」が社会で活躍するために重要であり、かつキャリアの強みになると回答

今回の調査では、学生、若手社会人の71.3%が「社会で活躍するためには創造的/クリエイティブであることは重視される」と回答しました。また、75.8%が「クリエイティブスキルは就活や就職後のキャリアにおいて強みになると思う」と回答したことから、学生、若手社会人は「創造性/クリエイティビティ」が社会で重要なスキルのひとつであると思っていることがわかりました。


就職活動に活かされる、また今後重要度が上がるスキルTop 3は、「課題発見能力」「課題方法の発想力/着想力」「情報分析力」

学生、若手社会人ともに「就職に活かされると思うスキル」および「今後重視度があがると思うスキル」として上位3つにあがったのは、「課題発見能力」、「課題解決方法の発想力/着想力」、「情報分析力」でした。さらに、学生、若手社会人ともTop3を支えるスキルである「デジタルリテラシー」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」が、「今後重要度が上がると思う」と考えていることがわかりました。


実務では職種によらず約3人に1人がクリエイティブツールスキルが必要と回答
技術職のみならず、営業や、事務、士業(税理士・弁護士など)などの職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが明るみに

社会で必要なデジタルリテラシーについて詳細を聞いたところ、「基本的なオフィスソフト(73.4%)」が1位でした。しかし「イラスト制作や加工(31.7%)」や、「印刷物制作(30.3%)」、「アプリやWeb制作(32.7%)」など、約3人に1人が職種によらずクリエイティブツールのスキルが必要だと選択しました。

さらに職種別に見ると、技術職では「イラスト制作や加工(48.1%)」や「アプリやWeb制作(40.7%)」、営業や事務では「イラスト制作や加⼯(営業33.3%、事務32.3%)」、「印刷物(営業33.3%、事務29.0%)」、士業(税理士、弁護士など)では「印刷物(38.9%)」、「動画編集(33.3%)」、「アプリやWeb制作(33.3%)」のニーズが現れ、デザインやクリエイティブ系以外の職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが伺える結果となりました。

さらに、このようなクリエイティブスキルが具体的にどのようなシーンで必要とされるか、必要になると思うか、という質問に対しては、「企画書や報告書をまとめるときに応用できると思う(学生」や、「プレゼンテーションや報告会で発表する際の資料に必要(社会人3年目)」、という声があがり、さらに「最近は動画が流行り出しているため、動画編集に必要になると思う(社会人2年目)」など、実務現場でニーズの高まる動画編集スキルへの期待もありました。


クリエイティブスキルは、学生時代に授業や研究などで活用しながら身につけるのが望ましい
学生、若手社会人ともに「学生時代がクリエイティブスキルを身につけるチャンス」と実感

在学時代を振り返り、クリエイティブスキルはどこで習得できると良いか聞いたところ、「授業や研究などの学業での活用(62.1%)」を選択した人が圧倒的に多い結果となりました。また、どのような授業を学校が用意していたら習得しやすいかに対して「一般教養の授業(62.1%)」、「専門授業(48.5%)」が他より差をつけて選ばれており、どのような環境で学びたいかに関しては「ご自身のパソコン(84.0%)」が選ばれました。さらに、今回の調査に参加した学生、若手社会人の約8割が「学生時代は様々なスキルを身に着けるチャンスの時期」と考えており、社会で活躍する人材を育成するためには、大学をはじめとした教育機関でデジタルリテラシー教育やクリエイティブスキルを習得する機会を提供することが求められていると明らかとなりました。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(アドビ株式会社 / 8月4日発表・同社プレスリリースより転載)