ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2019/05/28

2019年卒採用の内定辞退は6月にピークを迎え、9月までは内定辞退が続くという結果に。6月の辞退率は約8.55%となり、昨年と比べ約0.7ポイント上昇~2019年卒新卒採用内定者 約3万人の状況を分析『内定辞退調査結果』:EDGE

インターンシップ・内定者フォロー・新入社員研修SNS「エアリーフレッシャーズクラウド」を提供するEDGE株式会社は、累計4,000社35万人以上の利用実績を誇るエアリーフレッシャーズクラウド事業において、2019年卒向けサイトの利用者である内定者および内々定者(約3万人)の状況を分析し、辞退傾向を調査しましたので、お知らせいたします。


■内々定出し時期のさらなる早期化
2019年卒採用は3月1日の広報活動開始、6月1日の選考活動開始にてスタートしました。本スケジュールに変更されてから3年目となりますが、実際の活動状況は例年にも増して早期化しています。実際に、3月の広報活動開始までにエアリーフレッシャーズクラウドを導入した企業数は、昨年と比べ約2.3倍にも増えており、エアリーフレッシャーズクラウド導入企業の42%は2月以前に導入していることから、内々定出しの時期は前倒しの傾向にあることがわかります。

学生側の調査結果を見ても、内定保有率は毎月1日時点で年々増加傾向にあり、内々定出し時期の前倒しを裏付けています。
 

■内々定出し時期の早期化による、承諾までのフォロー期間の長期化
2019年卒採用においても、昨年同様、内定辞退は6月にピークを迎え、9月までは内定辞退が続くという結果となりました。また、6月の辞退率が約8.55%となり、昨年と比べ約0.7ポイント上昇しており、早期に内定を保有しつつも、承諾の意思決定は6月まで保留する傾向があることがわかります。

内々定出し時期が早期化している一方、辞退率のピークは昨年同様6月となっていることから、内々定出しから承諾までのフォロー期間は、昨年と比べ、長期化していると考えられます。承諾を促すためには、内々定出しから承諾までの間に、自社理解を促す情報や先輩社員紹介の情報などを配信し、学生の不安を解消させ、興味関心を高い水準で維持していく必要があります。

内々定を保有した学生が感じる不安として、社会人としてやっていけるかどうかやこの会社できちんと務まるかどうかなどが上位の回答としてあげられています。
このような不安を解消すべく、内々定出しから承諾までの期間に、自社での働き方や実際に先輩社員がどのように働いているのかといった情報を配信し、学生に安心感を感じてもらうことが重要になってきています。

2017年6月20日にEDGEより発表したデータでは、就活生、内定者世代が所有するスマートフォンのメールアプリには平均576件の未読メールがあり、最大未読件数は17,841件にも上り、全体の37.5%が過去に重要なメールを見逃したことがあるという結果が得られています。スマホアプリが主流となった今、メールではなくスマホアプリを通して、会社理解を促す情報配信の重要性が高まってきています。
 

■辞退率の増加など新卒採用活動が難しくなる中、データに裏打ちされた採用活動を
本年度の調査では、全ユーザに対する辞退者の割合が約15.61%となり、昨年と比べ約1.6ポイント上昇するという結果となりました。学生の内々定保有社数の平均値も、昨年に比べ増加していることから、新卒採用市場全体で辞退率が増加していることがわかります。

また、2019年卒採用活動における採用課題として、「辞退学生が増加している」ことが前年より増加傾向にあり、売り手市場による学生の辞退率の増加が新卒採用において大きな課題となっていることがいえます。辞退率の増加に伴い、「内定の歩留まりが読みにくい」ことも大きな悩みとして回答を集めており、学生の心境把握が難しく辞退リスクの見える化が困難となり、辞退率増加に繋がってきていると考えられます。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(EDGE株式会社 https://edge-inc.co.jp/index.html /5月21日発表・同社プレスリリースより転載)