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掲載日:2019/02/14

勤務医の残業上限年960時間、賛成5割超の一方、回答医師の大多数が“現実的ではない”と悲観的~医師2,400名に聞く「勤務医の時間外労働上限時間 年960時間」に関する調査:メンタルヘルステクノロジーズ

健康経営を IT ソリューションで解決する株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(所在地:東京都港区、代表取締役:刀禰真之介)は、2024年4月から適用される「医師の働き方改革」の報道を受け、医師2,400名を対象「勤務医の残業上限年960時間」についてどう思うか調査をしました。併せて、「地方特例で残業の上限を2,000時間」についても調査しています。


<調査結果概要>
■勤務医の残業上限年960時間について
賛成が56%と反対が44%と、わずかではありますが賛成が若干上回った結果となりました。しかし、2,400人の医師の大多数の大前提として「上限に達したからといって患者を放り出すわけにはいかない」「目の前に患者さんがいるのに断れない」という考えが見受けられ、「(残業上限時間を守るのは)難しいと思う」「現場が回らない」と実現性の低さを訴えており、「医師の働き方改革」に対して悲観的な声が回答の中心となりました。

<賛成と答えた医師の意見>
医師も労働者だから当然/上限がないよりいい/過労死予防に必要/過労によるミスを防げる/
女性医師が働きやすくなる/家族と過ごす時間が作れる/病院の自助努力では改善されないから/
当直すると32時間勤務で大変だから/医師だって健康第一/勤務医を守ってほしい

<反対と答えた医師の意見>
医師だけ過労死認定ラインなんておかしい/サービス残業が増えそう/
(時間が少なすぎて)若い医師のためにならない/業務に支障が出そう/緊急の処置ができなくなる


■地方に特例、残業の上限を「年2,000時間」をあなたは支持しますか
回答した医師の7割以上が「いいえ」を選択し、圧倒的に「地方特例の残業上限 年2,000時間」を支持しないという結果になりました。「いいえ(支持しない)」の回答の大多数は、残業2000時間、月平均160時間、週平均40時間は、医師の人間らしい生活には繋がらないとと考えており、将来的に地域の医師になりたい人がいなくなるのではと危惧する声が多く見られました。

<はい(支持する)と答えた医師の意見>
今までの(長時間悪習慣は医者を疲弊させる/ヒューマンエラーを減らすため/
まだ不十分ですが、これまでなかった制限を加えることができたのはよいこと/
過労死を是認するような上限であり、将来的には若者が医師を選ばなくなり、地域医療を守るはずが、さらに状況は悪化するだろう。/それ以上だと病院に住み込みみたいになってしまいます。/
1200時間程度にしたいが、今まで無制限の残業時間に上限ついたことは、評価できる。/

<いいえ(支持しない)と答えた医師の意見>
人間の限界を越えているとしか言えない。あまりにも無策すぎる。/
過労死が出て当然のレベルである。医師が過労で倒れていては、何のための医療か分からない。/
土日も含め平均5時間残業、家庭か体か心が壊れます。/医療事故が起こる可能性が大だから/
過労死を是認するような上限であり、将来的には若者が医師を選ばなくなり、地域医療を守るはずが、さらに状況は悪化するだろう。/地域の医師不足につながるから


<本件に関するお問合せ先>
株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 広報 PR 担当(ベンチャー広報内)
陳之内秋、佐藤未咲
TEL:080-6504-7774 Mail:jinnouchi@v-pr.net

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社メンタルヘルステクノロジーズ https://mh-tec.co.jp/ /2月13日発表・同社プレスリリースより転載)