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掲載日:2015/07/23

インテリジェンス、転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
2015年6月 転職求人倍率 1.19倍
求人数、転職希望者数ともに過去最高値 増加の勢い止まらず

株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:高橋広敏)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)は、2015年6月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表しましたのでお知らせします。

※転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に 対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>

 

■ 2015年6月の概況
2015年6月の転職求人倍率は1.19倍となりました。求人数は前年比+28.2%、前月比+7.1%、転職希望者数は前年比+25.8%、前月 比+8.6%でした。4月から6月にかけて求人数以上に転職希望者数が増加したため、転職求人倍率は2カ月連続で減少しましたが、求人数・転職希望者数と もに最高値を記録しています。転職市場は1~3月を上回る活況を呈しています。

業界別にみると、「IT/通信」が(2.64倍)で最も高く、次いで「メディカル」(1.75倍)、「サービス」(1.42倍)となりました。求人数は、すべての業種において前年比、前月比でプラスになっています。

職種別では、「技術系(IT/通信)」(3.06倍)が最も高く、次いで「技術系(建築/土木)」(2.06倍)、「専門職」(2.02倍)となりました。

 

■ 解説 -求人数過去最高、あらゆる業界・職種で中途採用が行われるように
4月から6月にかけて、求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新し続けました。これまで、ほとんど中途採用が行われていなかった鉄道、電 力、重工などのインフラ系企業や、食品、化粧品、消費財メーカーなどでも大規模な採用が広がっており、いまやあらゆる業種・職種で中途採用が行われています。

一方で、その求人数以上に転職希望者数が増えている状況ですが、実際には「現職よりも良い条件の求人があれば転職したい」と考えている人も多く、採用現場 では、転職求人倍率の下降を実感しづらい状況になっています。転職希望者にとって、一層優位な売り手市場になっています。
業種別・職種別にみると、いずれにおいても最も転職求人倍率が高いのはIT関連です。従来から採用が活発であったSIer、コンサルティングファームに加 え、金融・インフラ・メーカーといった事業会社で社内SEの採用も増えています。ITエンジニアの採用は、熾烈な獲得競争が繰り広げられています。

7月以降も、求人数・転職希望者ともに増加する見込みで、さらに採用は難化する状況が続くでしょう。 (DODA編集長 木下 学)

※ DODAサイトでご覧いただける「DODA転職求人倍率レポート」では、詳細なデータや考察を掲載しております。
※ 調査は2008年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。

 

■ 2015年下半期 転職市場予測 -求人数はさらに増加の見込み“業職種をまたぐボーダーレス化”広がる
2015年下半期(7月~12月)の求人数はさらに増加する見込みです。上半期から引き続き、転職者にとっては豊富な求人の中から自分の希望に合った仕事 を選びやすい状況になるでしょう。国内の事業会社が過去最高の収益を上げるなど、景気の足取りは良好です。東京オリンピックまでの数年間は空前の商機で、 事業成長を確実にしようと、さらなる投資計画が進んでいます。投資先は、新規事業、商材強化、サービスや社内インフラの改修、拠点拡大、組織の空洞化是正 など多岐にわたり、そのいずれもが人材採用を伴います。

このように、広範な業界でそれぞれに求人ニーズが強まっており、その背景としては、(1)Web化、(2)研究・開発費の拡大、(3)営業部門強化の3点です。

そして、業界や職種をまたぐ ”スキルやキャリアのボーダーレス化” とも言える現象が見られます。例えば、「マーケティングスキルを駆使してWebサイトをローンチした」 というキャリアの持ち主は、ITエンジニア、 Webクリエイティブ、企画・マーケティング、など複数の職種に当てはまります。業界や求人情報の職種名はバラバラでも、実は同じ人材を求めているという ケースが増えています。また、モノづくりエンジニアや営業職では、未経験の領域でも今までのキャリアが評価され、採用につながるケースが多く見られます。 転職者は、「自分は携帯電話の筐体開発しかできない」 「法人向けの新規獲得営業のキャリアしかない」 と応募を足踏みしがちですが、求人企業側はキャリアの親和性やポータブルスキルを見いだして採用する事例も出ています。

転職者にとっては、業界や職種を超えて転職できるチャンスがこれまでにないほど広がっていくでしょう。

※DODAサイトでご覧いただける「転職市場予測2015下半期」では、11の業職種ごとに詳細な解説を掲載しております。

 

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社インテリジェンス
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◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/   /7月21日発表・同社プレスリリースより転載)