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掲載日:2014/10/31

インテリジェンスHITO総合研究所
「中高年のキャリアと学び直し」調査結果を発表
~ “人生の正午”40代で取り組むべきこと ~

株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:高橋広敏)グループの、「働く人」と「組織」に関する研究機関「株式会社イ ンテリジェンスHITO総合研究所」は、法政大学大学院 政策創造学科 石山恒貴教授と共同で行った、中高年のキャリアと学び直しに関する調査結果ととも に、40代で取り組むべきことに関する調査をまとめ、発表いたしました。

調査結果全文(PDF)


■調査背景
55歳定年制が一般的だった高度成長時代、40代は、職業人生の締めくくりとされていました。しかし、少子高齢化やそれに伴う年金受給年齢の段階的な引き上げ等、「70歳現役社会」が現実的になりつつある今、40代はまだ折り返し地点を過ぎたばかりの世代といえます。
そこでHITO総研ではこのたび、中高年のキャリアへの意識や行動などの実態を明らかにすべく、「ビジネスパーソンのキャリア実態調査」を実施しました。調査は、主に次の2点を明らかにすることを目的としました。

1.中高年の転職可能性を左右する「ポータブルスキル認識」「キャリア意識」(※1)の実態
2.HITO総研が主催するテーマ別研究会の一つである「キャリアマネジメント委員会」(座長:石山恒貴教授)にて考案した、ビジネスパーソンの「学び」の傾向をタイプ化した「学びマトリクス」の4タイプ(※2)の実態


■結果のポイント

◆「ポータブルスキル認識」も「キャリア意識」は、40代に一度落ち込む
ポータブルスキル認識の実態を明らかにするため「能力」と「専門性」について、キャリア意識の実態を明らかにするため「キャリア」と「仕事・職務」について分析。年代別でみると、いずれの項目も40代が低い結果に。
 

◆同じ40代でも、「学びの姿勢」の違いによって「ポータブルスキル」「キャリア」に対する意識に大きな差。「ラーニングリアリスト」は、ポータブルスキル・キャリアいずれの意識も高く、「現状維持的人材」は低く
40代だけを抜き出し、「学びマトリクス」の4タイプ「ラーニングリアリスト」「ラーニングロマンチスト」「経験主義的人材」「現状維持的人材」で分析。タイプ別で「ポータブルスキル」「キャリア」に対する意識に差が表れた。
 

<まとめ>
転職可能性を左右する「ポータブルスキル」や「キャリア」に対する現状把握力や向上意識は、総じて40代で落ち込む。だが、同じ40代でも個人の「学びの 姿勢」によって、「ポータブルスキル」や「キャリア」に対する意識の高さは異なる。転職能力を高めるには、「学びマトリクス」で、まず自分の「学びの姿 勢」について、現状と目指すべきタイプを知ることが肝要だ。(HITO総研 主席研究員 須東朋広)

※1.HITO総研が2013年に実施した「中高年転職者の能力スキル調査」にて明らかになった転職可能性を左右する要素。
「ポータブルスキル認識」とは、業種・職種の垣根を越えて活躍できる汎用性の高いスキルが自分にあると認識し、高めようとしているか。「キャリア意識」とは、永続的な学習意欲と今後のキャリアについて考え、自己分析しているか。

※2.「学びマトリクス」の4タイプ
【ラーニングリアリスト】 能力開発を積極的に行い、組織の未来の成果に貢献できている層
【ラーニングロマンチスト】 研修・勉強会には熱心だが、成果に結びついていない層
【経験主義的人材】 成果を重視しているが能力開発を行っていない層
【現状維持的人材】 変化への抵抗感が強く、とにかく現状維持したい層


◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ / 10月30日発表・同社プレスリリースより転載)