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掲載日:2010/09/09

JTBモチベーションズ
「仕事」と「恋愛」に関するモチベーション調査を実施

JTBグループの人事コンサルティング会社、ジェイティービーモチベーションズ(東京都港区、市川正資・代表取締役社長)は、全国の20歳代から40歳代までの働く男女618人に対し、「仕事」と「恋愛」に関するモチベーション調査を実施し、調査結果をまとめました。

【 調査結果概要 】
【1】 恋人にしたい人は、女性の約3人に1人が「仕事を楽しむタイプ」
恋人に選ばないのは、全体の4割の人が「出世志向タイプ」

女性では「仕事を楽しむタイプ」を恋人にしたいとの回答が36%でトップでした。「仕事を楽しむタイプ」を恋人にしたい女性は、そのタイプを選んだ理由として、3割弱が「相手から刺激を受けそうだから」と回答しています。男性は「プライベート重視タイプ」(36%)との回答が多く、そのタイプを選んだ理由として、4割弱が「考え方や価値観が自分と似ているから」と回答しています。恋人にしたい人のタイプとその理由には、男女差がみられました。一方、恋人に選ばない人は、男女とも「出世志向タイプ」がトップとなり、4割の人が恋人に選ばないと回答しました。

【2】 「仕事を楽しむタイプ」と「スペシャリストタイプ」は、仕事に対するモチベーションが高い
自分自身を「仕事を楽しむタイプ」、または「スペシャリストタイプ」であると答えた人は、「今の職務、専門分野が好きなので、これからも続けたい」、「自分自身の仕事に対するやる気は、高いと思う」、「今の会社で働き続けたい」と回答する傾向が見られました。この二つのタイプは、モチベーションが高いことがうかがえます。

【3】 「職場に好感を持っている・気になる異性がいる」人は「仕事に対するやる気」が高い
「職場や仕事の関係で好感を持っている・気になる異性がいる」という項目で、「あてはまる」、「ややあてはまる」と回答した人の方が、「自分自身の仕事に対するやる気(モチベーション)は、高いと思う」という傾向が強くなっていました。そのほか、自分の会社・職場について、「社員のやる気が高い」、「女性の能力・経験が活用されている」という項目でも、同様の傾向が見られました。

【4】 「好感を持っている・気になる」理由として、女性は「性格や考え方」、「仕事に、前向きに取り組む姿」、「仕事ができること、成果をあげていること」に好感が持てるから、が上位
男性は「見た目(スタイルや容貌)に好感が持てるから」(90%)がトップで、「立ち居ふるまいやしぐさに好感が持てるから」(89%)が続いています。一方、女性では「性格や考え方」(78%)のほかに、「仕事に、前向きに取り組む姿に好感が持てるから」、「仕事ができること、成果をあげていることに好感が持てるから」(それぞれ73%)が目立っていました。男性は女性の見た目に、女性は男性の性格や仕事の姿勢・成果に、評価のポイントを置いているようです。

【5】 上司になって欲しい人のトップは「協調タイプ」、いっしょに仕事をしたい人のトップは「仕事を楽しむタイプ」
上司になって欲しい人の仕事タイプとしては、「協調タイプ」(27%)が最も高く、次いで「仕事を楽しむタイプ」(20%)、「スペシャリストタイプ」(14%)が上位でした。理由としては、「信用、信頼できそうだから」が31%と高く、次点の「仕事や判断などを安心して任せられそうだから」の15%を引き離していました。

また、一緒に仕事をしたい人の仕事タイプとしては、「仕事を楽しむタイプ」(29%)が最も高く、次いで「協調タイプ」(26%)、「アイデアタイプ」(12%)が続いています。その理由は、「信用、信頼できそうだから」22%、「相手から刺激を受けそうだから」19%、「考え方や価値観が自分と似ているから」18%と、回答が複数の項目に分散する傾向がありました。

【6】 「社員のやる気が高い」、「女性の能力・経験が活用されている」と回答した人ほど、「自分が所属する会社の業績は、これから伸びていく」と回答する傾向
自分の会社・職場に関する「社員のやる気が高い」、「女性の能力・経験が活用されている」という項目で、「あてはまる」、「ややあてはまる」と回答した人では、「自分が所属する会社の業績は、これから伸びていくと思う」という傾向が強くなっています。職場全体にやる気があり、女性が活躍している組織では、従業員が業績に明るい見通しを持っているといえそうです。

【 まとめと提言 】
1. 「仕事を楽しむタイプ」の多い組織をめざす

「仕事を楽しむタイプ」は、自分も楽しく仕事ができ、職場でも人気があるようです。仕事に前向きに取り組み、毎日の業務に喜びを感じることは、自分にとっても、職場においても重要なことといえます。組織としては、個人が仕事を楽しいと感じるよう、達成感の醸成や職場の一体感創出などで職場の活性化に取り組んだり、管理職のマネジメント・スキル育成によるモチベーション向上を図ることが必要といえます。

2. 魅力的な人材の創出、育成
職場に好感を持てる人がいることが、仕事のモチベーションに関係している可能性が見出されました。

好感を持つ要因として、特に女性は、「仕事に、前向きに取り組む姿に好感が持てるから」、「仕事ができること、成果をあげていることに好感が持てるから」という、モチベーションや仕事への姿勢が大きな割合を占めました。モチベーションが高い従業員が増え、そのような同僚に好感を持つ人が増え、それがさらなるモチベーション向上につながるという構図が考えられます。

モチベーションが高い、魅力的な人材を創出、育成することが、組織運営において重要であると言えます。

3. 管理職のマネジメント・スキル向上
上司になって欲しい人のトップは、「協調タイプ」で、人間関係やコミュニケーションを大切にして仕事を進めている人でした。上司には、人間関係を重視するマインドや、対人関係能力、調整能力などのスキルが求められているといえます。組織として、管理職のマネジメント・スキルを育成し、このような要望に応えていくことが、組織全体のモチベーション向上に役立つと言えるでしょう。

4. 女性の能力・経験を活かす
所属する組織で女性の能力・経験が活用されていると感じる人ほど、自分自身のモチベーションが高く、また、組織の業績の見通しをポジティブにとらえる傾向がありました。能力やモチベーションの高い人なら性差なく誰でも活躍できる組織にいる人は、自社の可能性を高く評価し、それが明るい業績見通しにつながっていると考えられます。

活き活きとした女性が職場に増えることは、好感を持つ異性が増える可能性を高め、これがモチベーション向上につながることもあるでしょう。ダイバーシティ・マネジメントの取り組みは、組織において、ますます重要になると考えられます。

本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。

ジェイティービーモチベーションズ http://www.jtbm.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・9月9日