「給与のデジタル払い」に関する意識調査
70%が給与のデジタル払いを「利用したくない」と回答。
理由トップは「銀行口座への資金移動が手間だから」。
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する総合満足度No.1(※)日本最大級の総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「給与のデジタル払い」についてアンケートを行ない、4,830名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
※2018年~2024年オリコン顧客満足度調査「転職サイト」ランキング総合1位
【結果 概要】
★ 給与のデジタル払いについて、64%が「知っている」と回答。70%が給与のデジタル払いを「利用したくない」。
★ 給与のデジタル払いを利用したい理由、トップ3は「キャッシュレス生活をしている」「現金を引き出す手数料が不要になる」「チャージの手間が省ける」。
★ 給与のデジタル払いを「利用したくない」理由トップは「銀行口座への資金移動が面倒」。利用してもよいと思う条件は「手数料の無料化」「ポイントの還元や上乗せ」など。
★ 21%が、転職先を選ぶ上で給与のデジタル払いが「志望度が下がる原因になる」と回答。
【調査結果 詳細】
1:給与のデジタル払いについて、64%が「知っている」と回答。70%が給与のデジタル払いを「利用したくない」。
「給与のデジタル払い(※)についてご存知ですか?」(※2023年4月から解禁され、”〇〇pay”など決済アプリや電子マネーで、企業が社員に給与を振り込むことができる制度)と伺うと、64%が「知っている」(よく知っている:8%、概要は知っている:56%)と回答しました。
続いて「給与のデジタル払いを利用したいですか?」と伺%と、「利用したい」15%(とても利用したい:3%、利用したい:12%)、「利用したくない」70%(あまり利用したくない:42%、利用したくない:28%)という結果でした。年代別で見ると、「利用したい」の回答は20代(23%)、30代以上(30代:14%、40代以上:14%)と、若い人のほうがデジタル払いに肯定的な人が多いことが分かりました。
2:給与のデジタル払いを利用したい理由、トップ3は「キャッシュレス生活をしている」「現金を引き出す手数料が不要になる」「チャージの手間が省ける」。
給与のデジタル払いを「利用したい」と回答された方に理由を伺うと、トップ3は「キャッシュレスで生活しているから」(52%)、「銀行口座から現金を引き出す際の手数料が不要になるから」(51%)、「アプリ・電子マネーへのチャージの手間が省けるから」(45%)でした。年代別で見ると、「キャッシュレスで生活しているから」で15ポイント(20代:62%、40代以上:47%)、「銀行口座から現金を引き出す際の手数料が不要になるから」で20ポイント(20代:36%、30代:54%、40代以上:56%)の差がつく結果となりました。具体的なコメントも紹介します。また、給与のデジタル払いを「利用したい」と回答した方に「デジタルで受け取りたい金額、種類」について伺うと、トップは「月給の25%~49%」(28%)でした。
■給与のデジタル払いを「利用したい」と回答した、具体的な理由を教えてください。
▼「キャッシュレスで生活しているから」と回答した方
・普段からQRコード決済を使用しているため、銀行に行くことが手間。(20代女性)
・現金支払いより、簡単だと感じるため。(30代男性)
▼「銀行口座から現金を引き出す際の手数料が不要になるから」と回答した方
・銀行からお金を引き出すのにお金がかかるため、この出費が無くなるのは嬉しい。(20代女性)
・手数料が積み重なると、意外と大きな金額になるため。(30代男性)
▼「アプリ・電子マネーへのチャージの手間が省けるから」と回答した方
・アプリにチャージする手間が省けるため。(20代女性)
・チャージの手間なく、キャッシュレス決済ができるのは楽。(40代女性)
3:給与のデジタル払いを「利用したくない」理由トップは「銀行口座への資金移動が面倒」。利用してもよいと思う条件は「手数料の無料化」「ポイントの還元や上乗せ」など。
給与のデジタル払いを「利用したくない」と回答された方に理由を伺うと、約半数が「銀行口座への資金移動が面倒だから」(49%)と回答しました。年代別で10ポイント以上の差があったのは、「銀行口座への資金移動が面倒だから」(20代:40%、40代以上:52%)、「アプリ・電子マネーのセキュリティが不安だから」(20代:14%、40代以上、24%)、「無駄遣いしてしまいそうだから」(20代:27%、40代以上17%)でした。具体的なコメントも紹介します。
続いて、給与のデジタル払いを「利用したくない」と回答された方に「どんな条件が揃えば、今後“給与のデジタル払い”を利用してもよいと思いますか?」と伺うと、全年代でトップは「出金にかかる手数料の無料化」(20代:61%、30代:65%、40代以上:60%)でした。「ポイントの還元や上乗せ」では、30代以下(20代:53%、30代:52%)と40代以上(42%)で10ポイント以上差が出る結果となりました。
■給与のデジタル払いを「利用したくない」と回答した、具体的な理由を教えてください。
▼「銀行口座への資金移動が面倒だから」と回答した方
・家賃など口座引き落としに設定しているものがあるので、全額デジタル払いは困る。(20代女性)
・公共料金やクレジットカードなど、口座引き落としに設定しているものがある。(30代女性)
▼「アプリ・電子マネーへのチャージは自分でしたいから」と回答した方
・電子マネーを使用する際は、その都度必要な分をチャージしているため。(20代女性)
・預貯金・投資のバランスが失われてしまうため、チャージ分は都度自分で管理したい。(30代男性)
▼「アプリ・電子マネーが使える店舗でしか買い物できないから」と回答した方
・利用しているスーパーが現金支払いのみのため。(20代女性)
・いまだに、現金支払いのみの店舗や施設などが沢山ある。(30代男性)
4:21%が、転職先を選ぶ上で給与のデジタル払いが「志望度が下がる原因になる」と回答。
「現在お勤めの会社では、“給与のデジタル払い”は導入されていますか?(離職中の方は、直近お勤めの会社についてお答えください)」と伺うと、71%が「まったく検討されていない」と回答しました。
続いて、「転職先を選ぶ上で”給料のデジタル払いOKの企業”についてどう思いますか?」と伺うと、転職先として志望度が「上がる」(8%)に対し、「下がる」(21%)が13ポイント高い結果となりました。具体的なコメントも紹介します。
■転職先を選ぶ上で”給料のデジタル払いOKの企業”についてどう思うか、理由も含めて教えてください。
▼「転職先として志望度が上がる」と回答した方
・キャッシュレス社会が進む中で、デジタル支払いに対応している企業は新しい時代のニーズに応えようとしていると感じられる。 (20代女性)
・あまり意欲的に利用はしないかもしれないが、選択肢が多いのは良い。また、視野が広いことへの安心感や、時代のニーズを取り入れているということへの積極性から、フットワークの軽さや信頼感を得られる。(30代女性)
▼「転職先として志望度が下がる」と回答した方
・わざわざ変更する必要がない。(20代男性)
・どちらか選べるのであれば志望度は変わらないが、デジタル払いのみだと下がる。(30代女性)
▼「特に何も思わない」と回答した方
・この点だけで、応募先として選ばなかったり辞退したりはしない。(20代女性)
・できればデジタル払いではないほうが良いが、仕事内容や待遇など、他の面で魅力があれば志望度にはあまり影響しない。(30代男性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
■調査期間:2024年9月26日~10月28日
■有効回答数:4,830名
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社 /11月21日発表・同社プレスリリースより転載)