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人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2023/03/28

ミドル世代の学びとキャリアに対する意識調査

62.6%が「スキルや資格習得のための費用は0円」 ~ 一方で人材市場は活性化!自身の選択、なりたい自分の明確化が重要 ~

ヒューマンホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤朋也、以下「当社」)は、40~59歳の男女1112名を対象に学びと今後のキャリアに対する意識調査を行いました。

人生100年時代とも言われ、また、働く環境の変化に合わせて新たなスキルを習得する「リスキリング」が推奨されている昨今、人生の折り返し地点である40・50代が将来や今後のキャリアをどのように考えているかについて調査することを目的としています。

【本件のポイント】
●40~59歳男女の62.6%が、特定のスキルや資格を習得するために払ってもよい費用は「0円」
●40~59歳男女の54.5%が、「特になりたい職種はない」
●40~59歳男女が今後、なりたいと思う職種の1位「オフィス(会社員など、企業や団体の一員として働く)」系、2位「テクノロジー」系、3位「ファイナンス」系

【本件の概要】
当社は1985年の創業より、教育事業を中心としたビジネスモデルを展開しており、経営理念にはステークホルダーのみなさまへ提供する価値として「バリュープロミス:SELFing」を掲げております。

SELFingとは、自分をつくり上げていく「セルフマネジメント」と終わりがないという「ing」を組み合わせた造語です。当社グループは、教育・人材・介護・美容・スポーツ・ITの各事業を通じて「SELFing」を提供し、お客様一人ひとりのなりたい自分を見つけ、その実現をサポートし、社会のニーズとマッチングすることで、すべての人が自分らしく生きられる豊かな社会の実現を目指しています。

DXをはじめとした急速な変化に対応しながら働くために、新たなスキルを習得する“リスキリング(学び直し)”が推進され、人生100年時代の中で生涯を通して学ぶ“リカレント教育”も推奨される現在、人生の折り返し地点にいる40・50代が、今後のキャリアや学びについてどのように考えているか実態を調査いたしました。

【調査結果】
1.40~59歳男女の62.6%が、特定のスキルや資格を習得するために払ってもよい費用は「0円」

特定のスキルや資格を習得するために払ってもよいと思える金額(習得までにかかる総額)を質問したところ、62.6%が「0円」と回答しました。また、継続的に学ぶために1か月にどの程度の金額なら払ってもよいと思うかという質問に対しては、43.8%が「0円」、次いで17.9%が「3000円未満」と回答しています。費用を投じて新たにスキルや資格を習得する意向は、ミドル世代は消極的なことが推測されます。

2.40~59歳男女の54.5%が、「特になりたい職種はない」
「今後を見据えて、なりたいと思っている職種」の有無(有:「今、就業している職種を前向きな理由で続けていきたいと考えている」を含む)について質問したところ、54.5%の人が「特になりたい職種はない」と回答しました。

3.40~59歳男女が今後、なりたいと思う職種の1位「オフィス(会社員など、企業や団体の一員として働く)」系、2位「テクノロジー系」、3位「ファイナンス系」
2で、なりたい職種を回答した506名のうち1番多かった職種は「オフィス(会社員など、企業や団体の一員として働く)」系(102名/20.2%)で、中でも事務・営業・経理・財務職が占めています。選んだ理由としては、順に「これまでのキャリアを活かせる」「やりがいを感じる」「安定性がある」「ワーク・ライフ・バランス重視」が多く挙げられました。

2番目に多かったのは「テクノロジー」系(31名/6.1%)で、システムエンジニア・Webプログラマー・ソフトウェア技術者などが選ばれています。選んだ理由としては順に「やりがいを感じる」「これまでのキャリアを活かせる」「好きなことだから」「専門性が高く、手に職を付けられる」「収入を増やしたい」などが挙げられました。

3番目に多かったのは「ファイナンス」系(29名/5.7%)で、投資家が圧倒的に多く、次いでファイナンシャルプランナーが選ばれています。選んだ理由としては順に「専門性が高く、手に職を付けられる」「収入を増やしたい」「好きなことだから」「ワーク・ライフ・バランス重視」などが挙げられました。

■調査結果を受け「40・50代のキャリア構築について」
ヒューマンリソシア株式会社 コーディネート部 キャリアコンサルタント 奥野 有佳

“人生100年時代”や“定年延長”などを背景に40~50代の人材市場は活性化しています。

「労働力調査」(総務省統計局)より転職者数の推移をみると、2021年から2022年にかけて、40代・50代の転職が約11%、同年代の女性の転職も約7%増えており、管理職として実績を積み、良い給与や仕事を求めて転職する方が増えていると考えられます。また55歳~59歳の男性の転職は約33%増と、定年後を見据えた転職が活発化していると推測されます。

40代は、100歳までのライフプランを考えるとキャリアの終焉ではなく、スキルやキャリアのアップデートが必要な年代だと考えられます。また子育て等がひと段落し、本格的に仕事を再開したい方も多いでしょう。しかしながら、家族のための支出などの負担も大きくなる年代でもあり、昨今の物価高の影響もあり、ご自身のための支出を控えられている方も多いのではないかと思います。

働き方や働く目的は多様化しており、将来に向けてどのように働き続けるかについても、自身の選択肢が求められます。このような時代においては、今後のなりたい自分の姿や希望する働き方を明確にすることで、新たなスキル習得など、今、しておくべきことが見えてくるのではないでしょうか。

ヒューマンリソシア株式会社としては、本格的にお仕事を再開したい方や、新たなスキル習得を考えている方のお力添えができるように、研修ラインナップを拡充するなど、一人ひとりの「働く」をサポートしてまいります。


【調査概要】
[期 間] 2023年1月6日~1月10日
[対 象] 日本国内在住の40歳~59歳
[回答数] 1112名(男性556名:女性:556名)
[方 法] インターネット調査
※調査結果の構成比は小数点以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはなりません

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(ヒューマンホールディングス株式会社/ 3月23日発表・同社プレスリリースより転載)