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掲載日:2019/12/25

<働くみんなのホンネ調査> 「2019年振り返りと2020年目標」について調査を実施 

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者203人を対象に、【2019年振り返りと2020年目標】についてアンケート調査を行いました。

2019年は令和に改元され、新時代の幕開けを感じられる一年となりました。ま
た、今年は働き方改革がはじまり、働き方が大きく変化した人も多かったので
はないでしょうか。まもなく2019年“働き方改革元年”が終わり2020年を迎え
ようとしているなか、働き手は今年一年をどう振り返り、来年に向けてどんな
目標を立てているのでしょうか。今回、全国の転職希望者を対象に2019年の振
り返りと2020年の目標について聞きました。

対象者に自身の働き方に満足できた一年だったか聞いたところ、「とても満足
できた」(5.4%)、「やや満足できた」(20.7%)とする人は合わせて26.1%と
なり、「あまり満足できなかった」(37.9%)、「まったく満足できなかった」
(36.0%)とする人は合わせて73.9%でした。「あまり満足できなかった」、
「まったく満足できなかった」と回答した人からは、仕事量が変わらないのに
対し働き方改革による残業時間削減の制度だけが進み、そのしわ寄せに負担を
感じているといった意見が最も多く見られました。今年4月に開始された働き
方改革は現状働き手にあまり好影響をもたらせていないようです。しかし「と
ても満足できた」、「やや満足できた」と回答した人からは、以前よりも働き
方の満足度が上がったとの意見が散見されているため、個人や企業ごとに格差
が生まれはじめているとみられます。
 

▼満足できた理由(回答者のコメント)
・フレックスタイム制が導入されたおかげで働きやすくなった(20代・女性・
システムエンジニア)
・残業時間が減ったことで生産性を意識して仕事ができた。ワークライフバラ
ンスは昨年よりも改善されたと思う(20代・女性・管理)
・台風のときや子どもが熱を出したときなど、柔軟にテレワークに切り替えられるようになった(30代・男性・その他)

▼満足できなかった理由(回答者のコメント)
・残業時間削減により、仕事を持ち帰って自宅作業をする時間が増えた(30代・
男性・企画マーケティング)
・働き方改革により残業ができず、提供するサービスの質が落ちた(30代・女
性・営業)
・作業効率は上がったかもしれないが、その分残業がなくなり収入は減った
(40代・男性・運輸交通)
・残業時間削減の悪影響で、サービス残業が常態化した(30代・男性・営業)
・人手不足感のほうが大きく、働き方改革の効果をあまり感じられなかった
(40代・男性・企画マーケティング)


■2020年、働き方の課題は「業務効率化」という意見多数。働き方改革でもた
らされた意識の変化

対象者に2020年はどんな働き方をしたいか聞いたところ、仕事の効率化を図
ることで個人の時間を確保したいという意見が全体の大多数を占めました。働
き方改革がスタートし残業時間が削減されたことで、これまでの時間の使い方
を見直し限られた時間内で効率よく仕事を進めることに課題感を持った人が多
くいたことがわかります。また、効率よく業務を進めることでワークライフバ
ランスをしっかり保ちたいなど、一日の時間の使い方を強く意識するようにな
った人も多いと思われます。

ほかにも副業をはじめたり、教養や知識を高めたい、趣味を楽しみたいとする意見も多くみられたことから、働き方改革によって増えた余暇をさらなるスキルアップや自身の市場価値を高めるための時間に充てたいと考える人も少なくないと考えます。

2019年に満足のいく働き方ができなかったと回答した人が70%以上いたものの、働き方改革によってこれまでの自身の働き方や時間の使い方、今後のキャリア形成、ワークライフバランスについて見つめ直すきっかけを持てた人は多かったといえます。

2019年は終身雇用の崩壊や定年延長など、さまざまな働き手に関わるニュースが話題になりました。人生100年時代といわれる中で、働き手にはこれまで以上に能動的な働き方が求められることになっていくはずです。働き方に対する気づきを与えられた働き方改革元年、2020年はそこから一歩前進しさらなる変化が生まれる一年となっていくのではないでしょうか。


▼2020年はどんな働き方がしたいか(回答者のコメント)
・個人のスキルを伸ばせるような働き方がしたい(20代・男性・その他)
・自身の市場価値を上げていきたい(20代・男性・接客販売)
・時間の使い方が重要になってくると思うので、効率化を図り無駄のないビジネスライフを過ごしたい。また、プライベートの時間を教養や趣味に費やしたい(40代・男性・運輸交通)
・社内にとどまらず人脈を広げて仕事の質を高めていきたい。また、副業などで収入を上げたい(20代・女性・管理)
・自身のスキルアップをした上で新技術やコア業務に従事したい(40代・男性・企画マーケティング)


◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ワークポート/12月23日発表・同社プレスリリースより転載)