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掲載日:2019/06/28

離職者も貴重な人材 アルムナイ活用広がる

 

アルムナイ(企業の離職者、OB・OG)が注目を集めている。かつては会社を辞めて転職した人とは関係が切れることが多かったが、近年は180度違う目線を向けられるようになってきた。

 

アルムナイ施策などを支援するハッカズークが、会社員・公務員・経営者を対象に行った調査では、アルムナイに「つながりたい人がいる、もしくは現在つながっている人がいる」と答えた人が全体の90%、アルムナイとつながっていて良いことがあったという人も84%だった。

 

三菱商事は、離職者向けに「MCアルムナイ」というコミュニティーを持つ。起業して退職する社員が増えていることを受け、人事部が発足した。退職者が関わっているビジネスへの参画や、社外の意見を集めることを期待している。ヤフー三井物産なども、アルムナイのコミュニティーをつくり、つながりを保っている。(日本経済新聞より)

 

転職が当たり前になってきた現代、アルムナイは社内の事情を知り、社外の目を持つ良い人材と捉えられるようになってきた。ただ、アルムナイが「辞めても関わりたい」と思う企業でなければ、いくら企業側が望んでも交流はできない。退職時の対応はもちろん、普段から社員と良い関係性を保てているかが、企業の発展にますます重要になっていくだろう。

 

 

(『日本の人事部』編集部)