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掲載日:2019/04/16

社長の視点 かばん持ちで体感

 

社員が社長の仕事に同行する「シャドウイング」で、社員に経営者視点を身につけさせる企業が増えている。

 

損害保険ジャパン日本興亜は、2017年度に社長オフィスを設立。部長クラスの男女一人ずつが配属され、社長に付いて回ることで経営プロセスを学んでいる。経営会議や打ち合わせの後に社長とディスカッションしたり、与えられた課題について役員と議論したりするなど、本来は数年かけて経験することを、1年で行うことを狙っている。(日本経済新聞より)

 

ユニ・チャームは、30歳から35歳の幹部候補社員が2ヵ月交代で社長のかばん持ちを担当。経営者が実際に誰と会い、どのように決断を下しているかを間近で見ることで、一般社員とは異なる視点で考えられるようになるという。

 

経営幹部候補者だけでなく、若手社員を対象にシャドウイングを実施すれば、早期から経営者視点を養うことができる。最近の若手社員の多くが「役職に就きたくない」と考えているといわれるが、シャドウイングを通じて経営の最前線に触れることは、リーダーを目指す社員が増えるきっかけにもなりそうだ。

 


(『日本の人事部』編集部)