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掲載日:2016/10/26

ベテランスタッフには適切な制度・コミュニケーションの整備が重要。頼れるベテランアルバイトスタッフの離職を防ぐ対策を発表~『アルバイト・パートの成長創造プロジェクト』:テンプホールディングス

テンプホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:水田正道)は、パーソルグループ東京大学 中原淳准教授との共同研究「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」において、スキルや経験を積んだベテランアルバイトスタッフの離職について、その要因と対策をまとめましたので結果を発表いたします。

 

「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」は従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等の抜本的な見直し、新たな施策の検討・実行を目指して2015年10月に発足しました。今回は、入社1ヵ月以上経過しスキルや経験を積み、現場で頼られる立場になった中堅・ベテラン層のアルバイトスタッフの離職について、その要因と対策をまとめました。この結果を受け、中堅・ベテラン層の離職を、上司や店長の適切なスタッフマネジメントにより防止する方法を発表いたします。

 

■在籍期間の違いによる離職理由を調査。ベテランスタッフには適切な制度・コミュニケーションの整備が重要

◆調査名:離職者調査
◆調査対象者:小売・外食・運輸の大手企業で、直近3年間以内に離職したアルバイト・パート等、非正規雇用の一般従業員で2,926人

入社1ヵ月以上6ヵ月未満の退職者の主な離職理由は、「ベテランの態度の悪さ」や「業務の忙しさ」が上位に挙げられていますが、「フォロー不足」もランクインしています。「フォロー不足」は入社時の研修期間が終了した後、職場でのフォローがなくなってしまうことが離職を招いていると推測できます。また入社6ヵ月を過ぎると、「キャリア展望の見えなさ」も離職理由の上位に挙がります。「このままこの職場で働き続けていていいのだろうか」という将来に対する漠然とした不安を払拭するような制度・コミュニケーションを整備し、働き続けることへの安心感を提供することが中計・ベテラン層のケアには重要です。

 

■アルバイトスタッフが「働き続けたい」という気持ちになる上司のマネジメントを調査

◆調査名:パート・アルバイト一般従業員調査
◆調査対象者:パート・アルバイト一般従業員8,141人

アルバイトスタッフが「働き続けたい」という気持ちになる上司のマネジメントについて、学生、主婦、フリーターなどの基礎属性ごとに分析したところ、どの属性でも「他のメンバーと平等に接してもらえている」が重要な要因となりました。例えば、個人的な仲の良さや、ベテラン・新人などの違いによってアルバイトスタッフへの接し方が違うなどの不平等感が就業意欲を左右します。さらに学生層には「スキルや能力が身に付くような仕事」を任せて、「ねぎらいの言葉」をかけること、主婦層には「十分なフォロー」を実施して、「仕事に見合った評価」をすること、フリーター層には「キャリアについて話す機会」を持ち「職場全体の目標」を伝えること、などスタッフの属性ごとに適切なコミュニケーションを図ることが効果的です。

 

■「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」について
2015年10月に現パーソルグループと東京大学中原淳准教授との共同研究として、従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等の抜本的な見直し、新たな施策の検討・実行を目指して発足しました。パーソルグループで「人と組織のリサーチサービスおよびコンサルティング」を提供している株式会社インテリジェンスHITO総合研究所が主体となり、アルバイト・パート人材を多数雇用している小売・飲食・運輸の大手7社にも参画いただき、採用・定着・育成における課題抽出や、求職者や現場の従業員・管理者などを対象にした大規模な調査・分析に取り組んでいます。

本プロジェクトでは、アルバイト・パート人材を採用・育成して成果を引き出す新たな施策を生み出していくことで、より多くの組織と個人がはたらくことを楽しめる環境づくりを実現してまいります。また、本プロジェクトで得られたデータ・知見は、2016年11月にダイヤモンド社より書籍『アルバイト・パート[採用・育成]入門』として刊行されます。

※プロジェクト発足時のリリースはこちらよりご覧いただけます。
※詳しい調査結果はこちら

 

◆本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。

(テンプホールディングス株式会社 http://www.tempstaff.co.jp/ /10月20日発表・同社プレスリリースより転載)