ニュース
人事サービス その他人事サービス
掲載日:2016/09/02

職場での「席替え」が最も早く、かつコストをかけずに組織のパフォーマンスを向上させる方法である~ハーバードビジネススクールとの共同研究を発表:コーナーストーン社

コーナーストーンオンデマンド(NASDAQ: CSOD)(本社:米国カリフォルニア州サンタモニカ、CEO:アダム・ミラー、以下コーナーストーン社)とハーバードビジネススクールが共同で行った研究の結果、職場での「席替え」が最も早く、かつコストをかけずに組織のパフォーマンスを向上させる方法であることが明らかになりました。この研究によると、職場において最も適切な席の配置を行うと企業全体でパフォーマンスが15%向上します。これは、2,000人規模の会社の場合、戦略的な席の配置は年間100万ドルの追加利益を生む可能性があることを意味しています。

 

職場の席の配置で生産性を上げる
コーナーストーン社は、大手テクノロジー企業のアメリカとヨーロッパのオフィスで働く2,000人以上を分析しました。その結果、人は隣に座る従業員に、良い影響も悪い影響も与えるとの結論を得ました。

この調査により、「量を重視する社員」、「ジェネラリスト」、「質を重視する社員」の三つのタイプの従業員がいることが判明しました。「量を重視する社員」は、生産性は非常に高いが作業品質が劣る傾向にあり、「質を重視する社員」は、対照的に作業品質は非常に高いが生産性は低い傾向にあります。「ジェネラリスト」は作業品質も生産性も平均的な従業員です。研究の結果、「量を重視する社員」と「質を重視する社員」を近くに座らせ、「ジェネラリスト」は「ジェネラリスト」同士のグループで座らせるという組み合わせが最もよく、生産性は13%上昇、協働効果が17%向上しました。これは、正反対の強みを持つ従業員を組み合わせることで、相互に補い合える環境が作られたと考えられます。従業員に生産性か作業品質のどちらかに強みがある場合、強みが波及効果を受けることはあまりなく、弱みの部分は波及効果を非常に受けやすいということが分かりました。

また、問題のある従業員が他の従業員にどのように影響を与えるかを計測したところ、ネガティブな波及効果(不適切なふるまいや非倫理的な行動等)はポジティブな波及効果と同じようなプロセスで同僚に広がることが分かりました。チームにおいて問題行為を根絶するためには、上司が早期に介入することが重要であるということを示しています。

 

研究成果へのコメント
ハーバードビジネススクールの客員助教授Dylan Minorは、次のように述べています。「これまで、従業員の配置と他の従業員との距離が、生産性やパフォーマンスにどのような影響を与えるかということはあまり研究されてきませんでした。今回の研究の結果、企業は従業員の物理的な配置を変えるだけで組織のパフォーマンスを最大化する枠組みをつくることが可能であることを示しています。席替えは、企業にとっては比較的低予算で変えることができるものであり、人的投資のリターンを増やす方法として重要視されるべきです。」

コーナーストーン社の戦略・経営企画担当上席副社長であるJason Corselloは次のように述べています。「近年の組織は、オープンフロアやフレキシブルな職場環境に移行しつつありますが、この研究で席の配置にも科学があるということが判明しました。これは人事分析のビジネス価値、また誰が誰の隣に座るかといったレベルであっても組織のデータがより効率的で良い環境を作ることに役立つという、非常に良い例です。」

 

研究の概要
本研究「従業員のパフォーマンスを最大化する戦略的な席の配置」は、コーナーストーン社とハーバードビジネススクールの共同で行われました。この調査は、アメリカとヨーロッパに展開する大手テクノロジー企業の2,000人以上のデータを2年にわたり分析した結果が含まれています。

本調査では、ポジティブなパフォーマンスの指標として「生産性」、「共働効果」、「作業品質」の三つを設定しました。周囲の従業員が及ぼす波及効果を測定するために、まず、従業員間の物理的な距離による影響力を考慮する「距離係数」を開発しました。次に、この距離係数を利用して、受ける波及効果の値を算出しました。それぞれの指標に対して、従業員が周囲の従業員から受ける「波及効果」は従業員が周囲から受ける影響に、距離係数を考慮して算出されています。つまり、物理的な距離が離れれば離れるほど、与える波及効果は弱くなります。

 

<コーナーストーン社について>
コーナーストーンオンデマンド(NASDAQ: CSOD)は、クラウドベースのラーニング及びタレントマネジメントソフトウェアのグローバルリーダーです。そのソリューションは、組織が現代の全従業員の潜在能力を見出すのをサポートします。コーナーストーンは、採用から職場への導入支援、人材育成、ソーシャル、業績管理、報酬管理、後継者育成、分析に至るまで従業員と組織の成長の基本となる学習や育成を一貫して行うことができるよう設計されています。カリフォルニア州サンタモニカを本社として、ソリューションは世界の191か国、42の言語で、約2,730社、2,630万ユーザーに使用されています。コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社は、その日本法人です。

 

(コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社 https://www.cornerstoneondemand.jp/ /9月1日発表・同社プレスリリースより転載)