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掲載日:2016/04/22

自分軸のゆとり世代、会社軸のバブル世代~「ゆとり」と「バブル」の入社理由ランキング~『Vorkers「働きがい研究所」調査レポート』:ヴォーカーズ

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkersを運営する株式会社ヴォーカーズ(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:増井 慎二郎)は、「『ゆとり』と『バブル』の入社理由ランキング」を発表しました。

今回の調査レポートは、「就活応援プロジェクト」第6弾として、ゆとり世代(1987~96年生)とバブル世代(1964~69年生)からの会社評価レポートを対象データとし、「入社理由」についてのフリーコメントを11個の入社理由カテゴリに分類しランキングを集計しました。

 

【サマリー】
・ゆとり世代の入社理由1位は「自身の成長・キャリア(40.1%)」と自分軸を重視。
・ゆとり世代は「会社の強み・将来性」よりも「社員・人事担当者」が上位。より「人」を重視する傾向に。
・バブル世代は会社軸(「業界・事業内容」「会社規模・安定感・知名度」「会社の強み・将来性」)を重視。

 

【調査レポート】
<ゆとり世代の入社理由ランキング>

1位 自身の成長・キャリア 40.1%
2位 業界・事業内容 35.6%
3位 会社規模・安定感・知名度 27.0%
4位 社員・人事担当者 21.6%
5位 社風・企業文化 12.6%
6位 待遇(給与、福利厚生) 12.2%
7位 会社の強み・将来性 10.9%
8位 海外志向 10.6%
9位 勤務地 8.8%
10位 ワークライフバランス 2.9%

<バブル世代の入社理由ランキング>
1位 業界・事業内容 45.8%
2位 会社規模・安定感・知名度 39.1%
3位 自身の成長・キャリア 32.5%
4位 会社の強み・将来性 23.4%
5位 社風・企業文化 20.1%
6位 社員・人事担当者 19.5%
7位 海外志向 16.4%
8位 待遇(給与、福利厚生) 15.2%
9位 勤務地 9.7%
10位 学校推薦 7.4%

 

■ゆとり世代の入社理由1位は「自身の成長・キャリア」
ゆとり世代の入社理由で最も多かったのは「自身の成長・キャリア」という結果となりました。バブル世代の1位が「業界・事業内容」であるのに対し、ゆとり世代の多くは、会社に対して自身の成長環境を求めているようです。

好景気であったバブル世代と比較すると、大企業のリストラや倒産を目の当たりにし、先行きが不透明な中で育ったゆとり世代は「若いうちからスキルを身につけ、自分の市場価値を高めたい」という成長欲求が強く出ていることが伺えます。

バブル世代と比較すると、ゆとり世代は会社選びにおいてネームバリューや会社の規模にとらわれなくなってきています。「(いい)会社に入って、どういう人生を歩むか」という会社軸の考えが強かったバブル世代に比べ、ゆとり世代は「自分の人生において、この会社で何ができるか」という自分軸の考えに変わってきていることが表れているように見えます。

・ゆとり世代の入社理由クチコミ
「若いうちから責任ある仕事を任せられ、早く成長できると思ったから。(コンサルティング、男性)」
「社員平均年齢が若く、多くの経験、チャンスが20代で掴めると感じたから。(フードサービス、男性)」
「自身の市場価値を高めるために厳しい会社と理解しながらも入社した。(銀行、男性)」

 

■「人」を重視するゆとり、「会社特徴」を見るバブル
会社を選ぶに当たって、興味のある業界や、安定性を重視することは全世代に共通するポイントといえますが、ゆとり世代はバブル世代と比べ「社員・人事担当者」を「会社の強み・将来性」よりも重視しているという結果となりました。

インターネットの発達、SNSの普及と共に、様々なコミュニティや個人同士の「つながり」を持つゆとり世代は、多くの人の意見を理解、吸収できる「共感力」が高く、物欲(モノ)よりコミュニケーション欲(人間関係)を大事にする世代とも言われており、社員の人柄や人事担当者との相性を重視しているようです。バブル世代と比べ、就活における情報量が圧倒的に多いゆとり世代にとって、実際に会う社員から受ける影響力が増してきているのかもしれません。

・ゆとり世代の入社理由クチコミ
「人事担当者の方が熱心に私の話を聞いてくれて、アドバイスを送ってくれたことがきっかけです。(証券、男性)」
「面接官や人事の方など、全員気さくで働きやすいと感じたから。(生命保険、女性)」
「実際に働いている先輩社員を見て、決めた。(航空、男性)」

 

【データの集計について】
■データの収集方法

「Vorkers」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。
会社評価レポートの回答条件は下記の通りです。
・社員として1年以上在籍した企業の情報であること
・500文字以上の自由記述項目と、8つの評価項目に回答いただくこと
・月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集

■対象データ
Vorkersに投稿された会社評価レポートのうち、ゆとり世代(1987~96年生)とバブル世代(1964~69年生)の新卒入社社員からの会社評価レポート12,692件(ゆとり10,952件、バブル1,740件)を対象データとし、「入社理由」についてのフリーコメントを11個の入社理由に分類しました。ひとつのクチコミに複数の入社理由がある場合には、それぞれの分類にカウントしています。

 

【Vorkersについて】
「Vorkers」では、就職・転職の参考情報として、「在籍企業の職場環境」に対する「社員・元社員」の評価点やレポートを共有しています。企業の「社員・元社員」から情報を収集しているWEBサイトとしては、国内最大規模のクチコミ数と評価スコア(250万件超)が蓄積されており、会員数は約112万人(2016年4月時点)となっています。経営者や人事部のフィルターにかかっていない「社員の生の声」を共有することで、企業の実情をオープンにし、就職・転職活動をサポートしたいと考えています。また、ジョブマーケットの透明性を高めることで、「社員を大切にする企業の方が大切にしない企業よりも評価され、誠実なCEOが誠実に会社を経営しやすい雇用環境となること」を目指しています。

〔Vorkersの由来〕
“Voice of Workers”(働く人たちの声)という意味と、“Workers”の“W”を“V”に置き換え、働く人の「自立」という意味が込められています。

 

【Vorkers働きがい研究所について】
株式会社ヴォーカーズが、働きがいの向上のために、個人・企業・社会などの視点から働きがいについて調査・リサーチを行うためのプロジェクトです。2014年3月よりスタートしました。

 

【本件に関するお問合せ先】
株式会社ヴォーカーズ:恵川、隈元  
Email:press@vorkers.com

 

◆本リリースの詳細はこちらをご覧ください。

(株式会社ヴォーカーズ http://www.vorkers.com/ /4月20日発表・同社プレスリリースより転載)