ニュース
人事サービス 人事労務・管理
掲載日:2014/12/22

ヘイグループ 2014年「ベストリーダーシップ企業調査」の結果発表
~ランキング1位はP&G~
~日本企業の課題は経営層のコミットメントと目的を明確にした施策の実行~

組織・人事コンサルティングのヘイグループ(日本法人:株式会社 ヘイ コンサルティング グループ 代表取締役社長 高野 研一、本社:東京都千代田区)は、2014年「ベストリーダーシップ企業」調査の結果を発表しました。

この調査は、リーダーシップ開発に優れた企業をランキングし、その特性を分析するもので、今回で9回目となります。今回の調査では、グローバルトップ20の1位はプロクター・アンド・ギャンブル、日本企業は12位にトヨタ自動車がランクインしました。


■リーダーシップ開発に優れている企業の特徴
調査結果から、グローバルでリーダーシップ開発に優れている企業では、変化の激しい現在の環境においても将来のリーダー像を描き、重要な役割を担う人材のキャリアパスを特定し、すべての階層においてリーダーシップ人材の育成をおこなっていることがわかりました。また経営幹部が積極的に人材育成に時間を費やしていることがわかりました。


■日本企業の課題
日本企業の平均スコアをみると、人材評価や育成のプロセス、研修などはあり、リーダー育成への投資やそのための昇進・異動もおこなってはいるものの、キャリアパスや目的が明確にされておらず、重要なポジションの後継者が十分に育っていないことがうかがわれます。

また、日本企業は、グローバル競争に対応したリーダーの育成において、その重要性を認識しながらも、国境・文化・組織の壁を超えて事業を効果的に率いる人材を育てる具体的な取り組みが不足していることがうかがわれます。

さらに、イノベーションや変革を推進するための多様性のあるリーダー層の育成において、トップ20企業と比べても世界平均と比べても大きく遅れをとっていることがわかります。

一方、日本企業の中でも、人材が育っている企業においては、経営幹部が人材育成に積極的に時間を費やし、重要な役割の後任候補者を管理し、目的を明確にして昇格や異動をおこなっていることがわかりました。


以上の結果から、日本企業におけるリーダーシップ開発の成否のカギは、制度の整備や財務的な投資のみでなく、経営幹部が人材育成を自らの責務とし、リーダーに求められる要件、リーダー育成に繋がる職務や役割を明確にした上で、成果に繋がる施策を計画的に実行していくことにあると言えそうです。


【ベストリーダーシップ企業調査概要】
ヘイグループが2005年から実施
●115カ国 2,100社 18,000人、内日本企業56社 559人が参加
●オンライン方式で、質問に対し各階層(経営者含む)の社員が自社について回答。
  またベストリーダーシップ企業にふさわしい会社への投票を依頼。


【ヘイグループ 概要】
ヘイグループはリーダーシップ開発の領域で世界最大のコンサルティング会社です。米国フィラデルフィアに本拠を置き、世界49カ国に87オフィスを構え、組織・人材に関するコンサルティングサービスを提供しています。過去70年にわたり、コンピテンシーやEQなど、人材マネジメントにおける主要なコンセプトを発信しながら、世界で約9,000社のクライアント企業にサービスを提供してきました。日本においても、35年にわたり幅広い業界のお客様のニーズにお応えするサービスを提供しています。

設立    :アメリカ本社 1943年、日本法人 1979年11月
ウェブサイト: http://www.haygroup.com/jp/


◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社 ヘイ コンサルティング グループ http://www.haygroup.com/jp/ /12月22日発表・同社プレスリリースより転載)