総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：御旅屋 貢、以下「当社」）はこのたび、「2021版：データで見る世界のITエンジニアレポートvol.4～93カ国のIT技術者数まとめ」を発表いたしました。

本レポートでは、国際労働機関（ILO）の公表データや各国の統計データをベースとした独自分析により、世界93カ国のIT技術者数は2,257万人と推計。地域別では、ヨーロッパ諸国の伸びが際立つ結果となりました。一方日本は、IT技術者数においては世界第4 位であるものの、IT技術者数の増加率は33位に留まる結果となりました。

【本件のポイント】
●世界93カ国を調査、IT技術者は2,257万人と推計
●IT技術者数の伸びが際立つヨーロッパ、増加率は8.9％
●IT技術者数は世界4位の日本、増加率は6.1％で33位

■世界93カ国のIT技術者数は、推計2,257万人
世界93カ国のIT技術者数は、推計2,257万人となりました。インドや中国といったIT技術者輩出国を擁するアジア・太平洋地域で838.4万人、米国を含む北米・中南米で558.4万人、そしてヨーロッパは772.0万人となりました。なお、データを収集できた前年と比較すると、世界のIT技術者は約120万人増加しています。
続いて、世界のIT技術者数を地域別に見てみると、世界のIT技術者の37.1％をアジア・太平洋地域が占めています。なお米国を含む北米・中南米地域が24.7％、ヨーロッパ地域が34.2％となりました。

■IT技術者数トップは米国、2位インド、日本は4位
各国のIT技術者数を国・地域別でみると、米国がトップの409.3万人、2位には231.6万人のインドと続きました。なお日本は122万人で、前回調査（※1）と同じ4位となりました。
5位には、前回調査の7位より2つ順位を上げた121.1万人のドイツが入り、4位の日本との差は1万人にも満たない結果となりました。その他ヨーロッパでは、イギリス、ロシア、フランスがトップ10に入りました。

※1 2020年3月25日発表：【ヒューマンリソシア調査】［独自推計］世界のIT技術者は約2,137万人、年3.35％増 「92カ国をデータで見るITエンジニアレポートvol.1」発表

■世界のIT技術者数は約5.6％の増加、ヨーロッパは約8.9％の増加
続いて、各国IT技術者数の最新データと、データを収集できた直近の前年を人数ベースで比較した増加率を算出したところ、世界全体で、IT技術者数は約5.6％増加しており、地域別でも、全ての地域でIT技術者が増えていることがわかります。
特にヨーロッパは8.9％の増加と、大きくIT技術者が増えています。なお、世界で最も多くのIT技術者を擁するアジア・太平洋地域は3.3％の増加と、世界平均には届きませんでした。

■IT技術者が増加している国、1位は57.2 ％増のアルメニア、日本は6.1％増で33位
続いて、IT技術者数の増加率を国別に算出すると（※2）、1位は57.2％増加したアルメニア、2位は40.5％増加のドミニカ共和国、3位が35.9％のラトビアとなりました。また、IT技術者数で第5位となったドイツが、27.9％増加で6位に入りました。
日本は6.1％増の33位、IT技術者数で1位の米国、2位のインドはそれぞれ、41位、44位となりました。

※2 収集できた最新データと連続する前年データを取得できた73カ国を対象としています（アフリカ諸国は除く）。

■IT技術者の割合が最も高いのは、ヨーロッパ
IT技術者数が各国の人口に占める割合を算出したところ、93カ国全体では、0.35％となりました。地域別にみてみると、最も人口に占めるIT技術者の割合が高いのは、1.03％のヨーロッパとなり、北米・中南米地域が、0.65％と続きました。
世界の4割近くのIT技術者数を擁するアジア・太平洋地域は0.20％となり、人口に占めるIT技術者の割合は世界全体より低い結果となりました。

■IT技術者の割合が高い国は、スウェーデン、フィンランド、アイルランドほか、ヨーロッパ各国が占める
人口に占めるIT技術者の割合を国別に見てみると、1位は2.30％のスウェーデン、2位は2.11％のフィンランド、そして3位は2.01％のアイルランドと、北ヨーロッパの国がトップ3を占めました。また1.67％で7位のイスラエルを除き、トップ10のうち9カ国をヨーロッパ各国が占めています。
日本は、0.97％の35位、IT技術者数が最も多い米国は1.23％の21位、IT技術者数2位のインドは0.17％の70位となりました。

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

（ヒューマンリソシア株式会社／9月27日発表・同社プレスリリースより転載）