ニュース 掲載日:2017/04/04

『世界で最も賞賛される企業 2017』を発表~Appleが10年連続で第1位に。日本勢はトヨタが34位。米ビジネス誌フォーチュンとの共同調査:コーン・フェリー・ヘイグループ

人材と組織のグローバルアドバイザリー企業コーン・フェリー(NYSE: KFY)のヘイグループ部門は、米ビジネス誌「フォーチュン」と毎年共同で実施する調査、第20回『世界で最も賞賛される企業(World’s Most Admired Companies)』(以下WMAC)を2月27日米国にて発表しました。

1位は10年連続でApple、昨年2位だったAlphabet(Google)は6位に転落。Facebook今年新たにTop10入りし、Microsoftは2011年以来6年ぶりに返り咲きました(共に9位)。日本企業ではトヨタ自動車が34位に唯一ランクインしました。

●『世界で最も賞賛される企業 』の89%が、デジタルエコノミーを重要な戦略領域に
●Appleが10年連続で第1位に。Facebookが新たにTop10入り
●Microsoftは6年ぶりのトップ10入り。日本勢はトヨタが34位

 

『世界で最も賞賛される企業2017』のTop 50は、フォーチュン誌ウェブサイト(英語)でご覧いただけます。

日本企業がランクインした業界別ランキングは、プレスリリース最終頁のリストをご覧ください。(日本企業は、9業界/ 15社が2017年WMACに入りました。 2016年は、12業界/ 18社)

今回の調査では、WMAC選定のための調査と結果分析に加え、年間WMACランキングに入った企業の上級幹部598人に補足調査を行い、デジタルエコノミーに対してどんな備えをとっているかについても分析しています。補足調査は、全業種トップ50 「WMAC オールスター」と各業種のトップ3にランクインした企業が対象となっています。

 

■デジタルエコノミーへの備え
本年の補足調査によれば、WMACの89%がデジタルエコノミーはフォーカスすべき戦略領域として「重要」または「非常に重要」と回答しています。さらに、75%がデジタルエコノミーは組織の経済的パフォーマンスに「プラス」あるいは「ややプラス」の影響を与えているとの回答でした。また、80%が「経営者や従業員がデジタルエコノミーに関連する機会と課題へ対応するためのマインドセットが効果的にできている」と報告しています。

 

■デジタル化社会での新しい働き方
さらに、WMACは、変化の激しいデジタル化社会で効果を発揮するには、従来の働き方を変えなければならないと認識しています。71%は、デジタル戦略を実行するため、これまでの組織の在り方を変える必要があると指摘しました。一方で、デジタル戦略を実行するために必要なスキルと能力を持つ人材を備えている企業は44%にすぎません。WMACにとって朗報なのは、デジタル化の導入を成功させるのに必要な全社横断的なコラボレーションが促されていることです。

WMACの81%が、俊敏(agile)でクロスファンクショナルなチームがデジタル化のイニシアチブをマネジメントし、67%がそのチームがあらゆる部門の新しいアイデアを効果的に集めて活用していると報告されています。さらに、WMACの78%で適切なデシションメイキングがされており、68%で従業員に失敗を恐れることなく適切にリスクをとる権限が与えられている、と伝えています。

 

■デジタル化を推進する要素と必要なリーダーシップスキル
WMACは、デジタル戦略の推進に必要な要素として、カスタマー・エクスペリエンスとロイヤルティーの強化(62%)、製品とサービスのイノベーション(50%)、市場シェアの成長と拡大(41%)、コスト削減と生産性の向上(41%)を上位にあげています。また、デジタル改革を推進するリーダーが成功するために最も必要な能力として、学びの俊敏性(learning agility, 61%)、組織横断の作業(58%)、コンセプチュアルな思考(42%)、データ分析スキル(40%)、リスクテイク(36%)があげられています。

 

フォーチュン/コーン・フェリー・ヘイグループの「世界で最も賞賛される企業」調査について
コーン・フェリー・ヘイグループはフォーチュン誌と共同で1997年以降毎年『世界で最も賞賛される企業』の選定とランク付けを行い、そうした企業への高い評価と成功の要因となったビジネス慣行を調査しています。ランキング決定のための手法の詳細については、コーン・フェリー・ヘイグループのウェブサイト(英語)をご参照ください。

『世界で最も賞賛される企業』は、約3,800人の上級幹部、外部取締役および証券アナリストに対して、各自が属する業界で信頼度に関する9つの特性について企業の評価を依頼し、フォーチュン1000、グローバル500およびその他の非米国主要企業から選ばれました。今年は、51業界、米企業425社および25カ国の非米国企業189社が評価を受けました。また、回答者から業種を限定せず最も賞賛すべき企業として選ばれた トップ50社は、「WMACオールスター」と認定されます。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(コーン・フェリー・ヘイグループ http://www.haygroup.com/jp/ /3月31日発表・同社プレスリリースより転載)