ニュース 掲載日:2015/12/14

ヘイズ・ジャパン、2016年の転職市場トレンド予測
~時代は「マルチスキル人材」へシフト~

外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:マーク・ブラジ、以下ヘイズ・ジャパン)は四半期ごとにまとめている採用動向に関する報告書や当社人材コンサルタントへのヒアリングからこの度、2016年に企業からの需要が拡大する人材像について発表いたします。

 

加速するテクノロジーの進化と経営のグローバル化、異業種からの参入、人材の多様化など、ビジネス環境の地殻変動に伴い、企業が求める人材像が複数の能力を兼ね備えた「マルチスキル人材」へとシフトしています。企業は、一つの専門性を確立するだけではなく、語学、異文化コミュニケーション能力、経営ノウハウ、マネジメントスキルなどの付加価値を身に着け、チームをマネジメントしたり、経営寄りの分析や判断ができる人材を求める傾向が強まっています。こうした「マルチスキル人材」のニーズは高まっており、2016年も更に需要は拡大する見通しです。

その一方で、ヘイズ・ジャパンが先月発表した、世界31カ国の労働市場おける人材の需給効率を評価・分析した調査研究「グローバル・スキル・インデックス」によると日本では、企業が求めているスキルと、実際に求職者が持っているスキルが大きくかい離しることが浮き彫りになっています。

以下は企業からの需要が非常に高い一方で人材を探すことが困難な職種・スキルでどれも「マルチスキル」を必要とするものです。2016年も引き続きこうしたマルチスキル人材に対する高いニーズが見込まれています。

 

【データサイエンティスト】
統計学の知識×コンピュータサイエンス×分析力×マーケティング
「データサイエンティスト」は、企業に集まるビッグデータを、統計学、コンピュータサイエンス、データ分析などの知識を駆使して、企業活動の役に立つような解析結果を導くという非常に高度なスキルを必要とします。日本におけるデータサイエンティストの需要は2016年も更に拡大する見込みです。需要が高い一方で、新しい分野であることから教育機関にも教えられる人材が居ない状況で、深刻な人材不足が続く見込みです。

 

【デジタルマーケティングのスキルを有するマーケティング担当者】
マーケティング×デジタルマーケティング
インターネットやSNSの普及とともに、最近はすべてのマーケティング担当者にデジタルマーケティングのスキルが求められるようになってきています。

 

【語学とファイナンスの知識を有する弁護士】
法律×語学×ファイナンス
クロスボーダーのM&Aが増加している事から弁護士にも法律に関する知識に加えて、語学とファイナンスの知識が求められるようになっています。

 

【FP&A (ファイナンシャルプランニング アンド アナリスト)】
財務・会計×経営上の管理会計、分析
FP&Aとは、通常の財務・会計に加えて、経営上の管理会計、分析など高度なファイナンス知識を持った人材のことです。外資系を中心に、財務・会計担当者に対し、より経営寄りの資質を求める動きが出ており、業界を問わず高いニーズがあります。

 

【ITスキルを持った自動車エンジニア】
エンジニア×ITスキル×語学×異文化コミュニケーション能力×マネジメント能力
従来の製造業に情報通信の技術を取り入れる技術革新が急速に進んでいることから、自動車業界は、従来のエンジニアが持つ機械についての知識に加えて情報通信に関する知識を有する人材を求めています。加えて、グローバルな経営環境に対応するため、語学や異文化コミュニケーション能力、開発プロジェクトをマネジメントする能力を求めています。

 

【メディカル・サイエンス・リエゾン】
医学×語学×コミュニケーション能力×マネジメント能力
近年、外資系製薬会社を中心に需要が急速に拡大している職種の一つです。 医学的な見地から製品の適正な使用や、製品価値を社内外に伝達する職種で,高度な医学・科学における専門知識を必要とすることから企業は医師の資格を持つ人材を求めています。加えて、語学のスキル、コミュニケーション能力、マネジメント能力を有する事が必要となっており、需要が高まる一方で、人材不足が続いています。

 

ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /12月11日発表・同社プレスリリースより転載)