ニュース 掲載日:2015/10/29

リクルート、『中国における日系企業の求人動向レポート2015年9月分』
~求人数は3カ月連続で前年同月比マイナス~

株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)の100%子会社であり、中華人民共和国(以下、中国)で人材紹介事業を展開する現地法人 RGF HR Agent 中国(中国語法人名:上海艾杰飛人力資源有限公司 本社:中国上海 総経理:中下 真)は、このたび、同社が取り扱う中国大陸の求人情報に基づき、日系企業を中心とする9月の求人動向をまとめました。

※RGF HR Agent Groupは中国をはじめとした11の国と地域、28の都市に展開し、日系企業・現地企業・多国籍企業に対する人材紹介事業を展開しています。

中国における日系企業の求人動向レポート 2015年9月分(PDF:758 KB)

 

RGF HR Agent 中国 総経理 中下 真のコメント

<求人数は3カ月連続で前年同月比マイナス>
当社が取り扱う9月の求人数は前年同月比-17%の698件。これは中国製スマートフォンの世界販売増加にけん引され、求人数が大幅に伸びた前年同月の反動という側面が強い。一昨年の2013年9月比では10%増であることからも、求人数が急減したとは言い切れない。

一方で、2015年7~9月の3カ月連続で前年同月比マイナスであること、足もと(10月)の求人数も伸び悩んでいることに鑑みると、中国経済減速の影響で、日系企業の採用意欲が弱含んでいることは確かなようだ。

業界別に見ると、製造が2014年8月以来の前年同月比マイナスとなった。しかし、求人数ベースでは、この数カ月間で前月比増減を繰り返しており、マイナス基調に入ったかどうかの判断は難しい。製造業の求人数に大きく影響する日系自動車産業の動向を引き続き注視したい。

一方、前年同月比で求人数が大きく減少したのは、商社/貿易。前述のとおり、前年同月にスマートフォン関連の需要が急増した反動が主な要因だが、中国からの輸出が低調なことも影響していると考えられる。

IT/通信は6月以降、大幅なマイナス基調が続く。日系企業がIT投資を抑制している可能性がある。

サービスは6カ月連続前年同月比減。うち、広告分野の求人は引き続き堅調だが、日系企業の新規進出停滞により外食やエステサロンなどの求人が軟調だ。

 

◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社リクルートホールディングス http://www.recruit.jp/ /10月28日発表・同社プレスリリースより転載)