語学研修でグローバルビジネスに適応する多様なスキルを習得!
ニーズに合わせたおすすめサービスと選び方

語学研修でグローバルビジネスに適応する多様なスキルを習得! ニーズに合わせたおすすめサービスと選び方

グローバリゼーションへの対応は、いまや企業の競争力強化に欠かせないものとなっています。多様化する価値観の受容が求められる現代、人材育成において注目されているのが語学研修です。たんに外国語を身につけるだけでなく、さまざまなスキル・視点を習得できることから、リーダー育成や組織力強化につながるものとして期待が寄せられています。

ここでは企業向け語学研修で学べることを整理するとともに、どのような形態での導入が可能かについてご紹介します。

語学研修で学べること~グローバルビジネスに必要な基礎力が向上

まずは、語学研修でどのようなことが学べるのかを見ていきましょう。

ビジネス会話スキルの向上

ビジネスで英語を話す機会は、ますます増えています。また、海外赴任前に短期間で語学力を身につけたいというケースもあるでしょう。語学研修では、ビジネスを円滑に進めるための会話スキルを学ぶことができます。会話能力の基礎となるリスニング力、スピーキング力を強化できるほか、TOEICスコアの向上に対応しているコースもあります。

プレゼンテーションスキルの向上

日本人は外国人に比べると発言が控えめで、プレゼンテーションスキルが物足りない傾向にあると言われています。語学研修では、グローバルに通用するプレゼンテーションスキルを習得することができます。

たとえば、欧米流の会議の進め方やよく使うフレーズといった初歩的なものから、日本人が不得手といわれる交渉スキル、好印象を与えるジェスチャー、聴衆をひきつけるスキルなどを学べます。

メールのライティングスキルが向上

海外とのビジネスでは、履歴が残るメールでのやり取りが多くなります。また、英語の契約書や書類を扱うケースも少なくありません。正しい英文を書けるようになることは、ビジネスで必須のスキルとなりつつあります。

語学研修では、英文メールの書き方や基本マナー、誤解のない文章コミュニケーションの力を磨くことができます。

異文化理解によるコミュニケーション力の向上

グローバルビジネスでは、語学力はもとより、円滑なコミュニケーションが求められます。日本の文化や商習慣には特殊性があるため、異文化への理解と対応力を磨くことは極めて重要です。

しかし、海外経験がない場合、身につける機会は乏しいのが現状です。語学研修では、海外との交流においてどんな点に留意すべきなのか、いち早く信頼関係を築くために必要な言語以外のコミュニケーション方法も学ぶことができます。

いま語学研修が必要とされる背景とは

矢野経済研究所が行った「語学ビジネス市場に関する調査」(2021年実施)によると、成人向け外国語教室における学習方法が多様化しており、とくにオンライン学習のニーズは高いといいます。また、コロナ禍において大きく規模を縮小していた周辺市場(語学試験市場、留学斡旋市場、通訳・翻訳ビジネス市場)も回復傾向にあります。企業において語学研修の必要性が高まっている背景を、詳細に見ていきましょう。

グローバル人材育成によるビジネスチャンスの拡大

2020年の新型コロナウイルス感染症の流行により、世界各地で人と人との接触が制限され、オンラインによるコミュニケーションが加速しました。同時に、グローバル・ガバナンスの強化が求められるようになりました。

こうした社会情勢を背景に、さまざまな状況に対応できるグローバルマインドを持つ人材の必要性が高まっています。語学研修を通じて多様な価値観や異文化への理解を深めることは、危機をビジネスチャンスに変える力を養うことにつながります。

ダイバーシティ&インクルージョンによる組織力強化

ダイバーシティ&インクルージョンに取り組むメリットは、多様な価値観やライフスタイルを持つ人材が集まることによる組織の活性化です。発想や視点の広がりは、イノベーションを創出しやすい環境をつくります。

外国人を採用し、日本人にはない視点やスキルが持ち込まれることで、ビジネスの競争力強化が期待されます。外国人を組織に迎えるうえでは、互いに異文化を理解し、コミュニケーションを深めるための語学力が必要不可欠です。

同時に、外国人を即戦力とするには日本の商習慣を理解してもらうことも必要であり、日本語研修が必要になるケースが少なくありません。いち早く組織になじんでもらい離職率を抑えるためにも、語学研修が果たす役割は大きいといえます。

スキル習得機会の創出による従業員満足度の向上

グローバル化への対応が急がれるなか、昇格の条件に語学能力を加える企業が増えています。社員も語学力アップの必要性を感じていますが、自主的な学習に限界を感じているケースは少なくありません。

エンワールド・ジャパンが行った「英語学習法についての調査」(2020年実施)によると、もっとも効果を感じられた英語学習法は「仕事での実践で英語を使う」で、約8割という結果でした。これらのデータから、社会人の語学力アップへのニーズは高く、また、企業に学習環境があることが望ましいことがうかがえます。

企業がスキル習得の機会を提供し、能力向上に応じて評価する体制をつくることは、従業員満足度の向上にもつながります。

参照:矢野経済研究所|「語学ビジネス市場に関する調査」
参照:エンワールド・ジャパン|「英語学習法についての調査」

語学研修の提供形態~さまざまなニーズに対応する四つの学び方

企業向けの語学研修では、ニーズに応じてさまざまな学習スタイルが提供されています。ここでは、四つの受講形態と、それぞれがどんなケースに向いているのかを見ていきます。

1)講師派遣型

講師派遣型は、会社や研修所などに講師が派遣されるスタイルです。少人数から大人数までのグループレッスンのほか、マンツーマンでのプライベートレッスンも可能です。講師を社内に常駐させて、日常的にトレーニングを受けられるようにするサービスも提供されています。講師派遣型のメリットは、従業員の移動時間が発生しない点です。

<向いているケース>
  • 新入社員や全社員に効率的に受講させたい
  • 海外赴任者など短期間での語学習得が必要
  • 多忙な管理職・役員層などの学習

2)スクール型

スクールに通って学習する形態です。交通アクセスの便利なところに位置するスクールが多くなっています。スクール型は、職場から離れた環境で学習に集中しやすいというメリットがあります

<向いているケース>
  • オフィスに研修環境がない
  • 平日の出勤前・帰宅途中、休日など社員個人のスケジュールに合わせて学習させたい

3)eラーニング・オンライン型

eラーニングはインターネットを介して学習する形態です。時間と場所の制約を受けず、社員の都合のよいときに学習できる点がメリットです。オンライン上で、スクールと同様に双方向のレッスンを受けられるスタイルも提供されています。

<向いているケース>
  • できるだけ低コストで語学研修を導入したい
  • 社員の好きな時間に受講させたい
  • 多くの社員に公平に学習機会を与えたい

4)海外留学型

海外留学して語学を学ぶ形態です。1週間から参加できるコースもあり、忙しいビジネスパーソンでも短期間での能力アップが可能となっています。語学力の向上に加え、実際に異文化に触れながらコミュニケーション力を磨ける点がメリットです。海外留学型では、留学手続き代行や現地でのサポート体制を用意しているところもあります。

<向いているケース>
  • 短期間で語学力を上げたい
  • 異文化に触れる体験により、実践的なグローバル感覚を育てたい

日本の人事部がおすすめする語学学習サービス

グローバル人材育成研修サービス INSIGHT ACADEMY

●海外事業専門家の"活きた知見"を集約/海外事業経験が25年以上の専門家5000名の情報を基に、6つのグローバル人材要件を網羅した110以上のコンテンツをご用意。実績あるプロフェッショナル講師を厳選。

●"国別に"カスタマイズされた講座も用意/各国での実際のビジネスを想定した駐在員研修を国別に多数提供。オンライン研修であるため、駐在前から駐在後まで、時間・場所を問わず何度でも学習が可能。

●導入後フォロー体制もあり管理者の負担軽減/専属コンサルタントがグローバル人材育成やeラーニング定着を徹底支援。導入して終わりではなく成果に結びつけられるように、運営面においてもしっかりサポート致します。

費用 契約人数・期間などにより都度お見積り
例)12ヶ月プランの場合:1ID 5,000円/月+初期システム導入費用10万円 *税別
導入社数 約150社 ※2023年03月期実績
対象階層 全階層
対象職種 全職種
テーマ グローバル人材マネジメント
サービス形態 eラーニング・学習支援システム研修コンサルティング(内製化、研修設計)

英語プレゼンテーション研修

●今ある英語力で乗り切るためのプレゼン技術/グローバルシーンで活躍する数百名のプレゼンターをサポートしてきた講師が、英語プレゼンテーション成功の秘訣を伝授します。

●ビジネスを動かせる英語のプレゼンを指導/「多少の文法間違いはOK。美しい発音も不要。それよりもメッセージと構造と熱意が伝わることを重視せよ」これこそが世界のビジネスシーンを動かしてきたプレゼンです。

●落ちこぼれを作らない/英語で講義をおこないますが、受講者の反応を見ながら随時日本語で補足をします。英語スキルが低い受講生がいても、落ちこぼれさせることなく技術習得を促せます。

費用 研修内容、受講者数、日数によって変動します。
(例)10名1日コースの場合:45万円
詳細はお問合せ下さい。
導入社数 導入社数非公開
対象階層 全階層
対象職種 全職種
テーマ グローバル人材プレゼンテーション
サービス形態 研修講師派遣貴社での集合研修[テスト&フィードバック・ワークショップ・講義]

「ビジネス特化型」オンライン英会話Bizmates

●「ビジネス経験者」の厳選されたトレーナー/・厳しい採用基準(採用率は1%以下) ・全員ビジネス経験者 ・予約時にビジネス経験からトレーナー選択可 ・トレーナーの継続的な研修によりレッスンの質を安定化

●オンラインならではの「利便性」/・レッスン時間は毎日5時から25時 ・予約は5分前までOK ・スマホやタブレッドでも受講可能 ・自社開発でインストール不要なレッスンシステム「MySTage」

●目的にあわせて選べる「レッスンプラン」/・25分(50分)のマンツーマンレッスン ・動画での予習復習 ・グループレッスン、貴社に合わせたカスタマイズセミナー ・成果測定のためのテスト ・英語コーチング

費用 毎日25分プラン:12,000円、毎日50分プラン:18,000円
※いずれも税抜、その他のレッスンプランはお問い合わせください。
導入社数 約1100社 ※2023年8月累計実績
対象階層 全階層
対象職種 全職種
テーマ グローバル人材語学[英語]
サービス形態 eラーニング・学習支援システム研修教材・通信教育
●「ビジネス特化型」オンライン英会話Bizmatesがよくわかるセミナー
【録画配信】人的資本経営における英語を話す風土醸成 〜成功事例、失敗事例と成果の可視化〜

代表的な語学学習サービス

これからの語学研修で意識したいこと

テレワークをきっかけに語学習得への意欲が向上

新型コロナウイルス感染症の流行により、在宅勤務をする人が増えた2020年。国際ビジネスコミュニケーション協会が行った「在宅勤務中の英語学習に関する調査結果」(2020年実施)によると、在宅勤務をきっかけに「英語学習を始めた」と答えた人が4.2%、「英語学習を始めたい」と答えた人は23.4%でした。また、在宅勤務前から英語学習に取り組んでいた人のうち、61.5%が在宅勤務により学習時間が増えたと回答。高いモチベーションがうかがえ、学習促進のチャンスになっています。

参照:国際ビジネスコミュニケーション協会|「在宅勤務中の英語学習に関する調査結果」

語学研修で習得させたい語学以外のスキル

現在は多言語音声翻訳技術が進み、語学力がなくても会話に困らない時代に突入しています。しかし、グローバル時代を生き抜くうえでは、語学スキルだけではなく、異文化への理解や適応力が求められることは想像に難くありません。今後の語学研修では、言語能力の向上に加え、国を超えてマネジメント力を発揮できるグローバル人材の育成にも期待がかかります。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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