感性を研ぎ澄ませて時代の流れを読み、
あとは行動あるのみ――
「管理部門特化型」の人材紹介で市場を創造

株式会社MS-Japan 代表取締役社長

有本隆浩さん

上場を実現した今、誰も追随できない新ビジネスに挑む

 人材業界、さらには御社の将来についてどのようなビジョンを描いていらっしゃいますか。

人材市場の景気は、東京オリンピックまでは上向きで推移すると思います。ただ、世界情勢には左右されるでしょうね。特にトランプ大統領になってからのアメリカの動向次第、という部分はあります。

株式会社MS-Japan 代表取締役社長 有本 隆浩さん インタビュー photo

当社については、「変化はビジネスチャンス」と捉えていますので、景気の良し悪しははっきりいって、そう気にしていません。仮に悪くなったとしても、その先にチャンスが必ずあります。今、取り組んでいる新しいプロジェクトは「Manegy(マネジー)」というWebサイト。2017年1月にプレオープン、春頃に本格オープンして、同時にプロモーションも大規模に行っていきます。

「マネジー」を一言でいえば、当社が手がけている人材ビジネスのターゲットをすべて包括する「コミュニケーションプラットフォーム」。全国の管理部門人材、士業人材を囲い込むサイトです。人材紹介でいちばん重要なのは優秀な人材、転職希望者をいかに集めるかということですが、マネジーが計画どおりに推移すれば、求職者獲得に大きく貢献することになると考えています。

 これも時代の先を読んだビジネスの創造ということですね。

当社は2016年12月、東証マザーズ市場に上場しました。今までのビジネスモデルだけなら、日々のキャッシュだけで十分ですから、上場して新たに資金を得ることの意味は何なのかと考えたこともありました。しかし、今回の「マネジー」は、当社が初めて大きく先行投資するプロジェクトです。上場と「マネジー」の立ち上げがほぼ同時期になったのは、ある意味で非常に良い巡り合わせかもしれません。当社としてもさらに新しいフェーズに入っていくチャンスということで、今はとてもワクワクしています。

 人材関連業界で働く若い皆さんにメッセージをお願いします。

チャンスは全員に平等にあります。感性のアンテナを張って、情報を瞬時に捉え、誰よりも早く行動した人が勝ちです。頭でいくら考えても行動しない人は遅れていきます。ビジネスとはそういうものです。成功している人、新しい価値を創造した人は、その点が共通しているのではないでしょうか。

それに加えて「値決め」の力。「商売勘」と言ってもいいかもしれません。行動する力とこの商売勘があれば失敗はありえません。私も、今まですべての仕事で成功すると信じてやってきました。これからも勝ち続けます。若い皆さんも、夢と希望を持ち、自分を信じて、感性のアンテナを世界中に張り巡らせて、創造的な自分をつくりあげてほしいですね。こんな楽しいことはないですよ。夢多き人になってください。実現できない夢はありません。この単純な原理をわかった人だけが成功者になれるのです。

では、感性はどうやって磨けばいいのか。「大いに笑って、大いに泣く」ことでしょう。じっと考えるのではなく、何かを感じたらすぐに行動すること。まずやってみる。そうすることで感性も磨かれていきます。失敗してもいいんです。失敗は経験になります。行動しなければ失敗という経験を得ることすらできないんです。もちろん失敗を前提にする必要はありません。成功イメージだけを持ってチャレンジし続ければ、成功するチャンスはどんどん増えていきます。

株式会社MS-Japan 代表取締役社長 有本 隆浩さん インタビュー photo

(2016年12月20日 東京・千代田区のMS-Japanにて)

社名株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン)
本社所在地東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム4F
事業内容企業の経営管理部門とプロフェッショナルファームに特化をした人材紹介事業をコアビジネスとし、その他周辺領域でのマッチングサービスを展開。
設立1990年4月

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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