韓国統計庁が11日発表した2018年3月の雇用動向によると、失業率は4.5%と前年同月と比べて0.4ポイント悪化した。同月ベースで17年ぶりの高水準となった。就業率は66.1%と横ばいだった。
失業率の悪化は、日本の国家3種に当たる「9級公務員試験」の試験時期が昨年より遅く、「非労働力人口」から失業者となった受験者が3月の統計に反映されたことが影響したもよう。韓国は、大学卒業後も公務員試験や就職試験の勉強のみに専念して求職活動をしていない人は失業者ではなく、「非労働力人口」に含まれる。
失業者数は12万人減の125万7,000人。年齢別では、15~29歳の若年層が1万8,000人増加した。若年層の失業率は11.6%に上った。
50~59歳は4万7,000人増、60代以上も5万3,000人増だった。大手企業の構造調整や建設業の景気後退が背景にあるとみられる。
就業者数は11万2,000人増の2,655万5,000人だった。「保険業および社会福祉サービス業」(8万8,000人増)や「公共行政・国防および社会保障行政」(5万9,000人増)などが大きく増えた。製造業も1万5,000人増加した。
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(The Daily NNA労務・人事・安全ニュース https://www.nna.jp/news/list/all/labor /4月12日号より転載)