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掲載日:2022/02/10

社会人の「副業経験」について 副業経験がある人は32.7%と半数以下

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国のビジネスパーソン539人(20代~40代・男女)の、「副業経験」についてアンケート調査を行いました。


■【副業経験の有無】副業元年から4年 副業経験があるのは32.7% と4割に満たず
調査対象者全員に副業を経験したことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人は32.7%という結果になりました。

■【副業中の人の割合】 副業経験者の中で現在も副業を継続している人は55.1%
副業経験があると回答した人176人のうち、副業継続中の人は55.1%でした。副業経験者の半数が、副業をワークスタイルとして確立しているといえそうです。
 
■【経験したことがある副業】 WEBライター、動画編集などWEB系の副業が人気
副業経験者にどんな副業を経験したか聞いたところ、WEBライターやブログ、アフィリエイト、動画編集など、WEB関連の職種を挙げた人が多く見受けられました。これらは在宅でもできるため、本業の傍ら空いた時間で取り組みやすいと考えられます。

■【副業の理由】 「収入を増やしたい」(77.3%)がダントツの1位
副業経験者に副業理由を聞いたところ、77.3%が「収入を増やしたい」と回答しました。この30年、日本人の給与はほぼ上がっていないという状況も大きな要因の一つであると推測できます。3位に「趣味と実益を兼ねたい」(37.5%)がランクインしていることからも、チャンスがあれば少しでも収入を増やしたいと思う人が多いことがうかがえます。2位は「スキルアップしたい」(39.8%)でした。5位の「起業の準備をしたい」(17.6%)と併せて見ると、今後のキャリアを見据えて副業を選択する人もいることがわかります。

■【副業を経験してどう感じたか】 96.0%が副業を経験して良かったと回答
副業経験者の96.0%が、「副業を経験して良かった」と回答しました。理由を聞いたところ、「収入になるうえスキルもつく」(40代・男性・クリエイター)と収入アップとスキルアップが図れたことを挙げる人が大多数を占めました。また、人脈や経験値を広げるうえでも大きなメリットを感じている人もいました。

■【勤務先の副業可否】 副業OKの会社は36.4%と4割未満 副業推進まだまだか
調査対象者全員に現在・直近の勤務先の副業可否を聞いたところ、半数を超える63.6%の会社が「副業不可」であることがわかりました。副業経験者の割合が少ないのは、こういった会社の姿勢が反映されているといってもよいのではないでしょうか。

■【副業への意欲】 75.5%が会社が副業可能なら副業したい
現在・直近の勤務先が副業不可と回答した人343人に、勤務先が副業可能であれば副業をしたいか聞いたところ、75.5%の人が「副業したい」と、副業への意欲を見せました。
理由を聞いたところ、「収入増加とスキル向上を望む意見が大多数でした。一方で、会社がOKでも副業をしたくないと答えた人に理由を聞いたところ、本業やプライベートで手一杯のため、時間を捻出できないという意見が多く挙がりました。また、現職やひとつの仕事に専念したいという人も少なくありませんでした。

■【副業OKな会社のイメージ】 57.9%が副業OKな会社に好感 社員を尊重するイメージ
調査対象者全員に副業OKな会社のイメージを聞いたところ、半数を超える57.9%がよい印象を抱いていることがわかりました。
理由を聞いたところ、「社員を尊重しているイメージ」(20代・男性・企画)などの意見が挙がり、多様な働き方を認め、柔軟に対応している会社=従業員の多様性を尊重する良い会社だ、というイメージに繋がっていることがわかりました。
一方「どちらでもない」と回答した37.3%の人からは、そもそも副業に関心がないため、良い印象も悪い印象も持たないとする声が挙がりました。

■【副業OKな会社への転職意欲】 80.0%が「転職するなら副業OKな会社を希望する」と回答
調査対象者全員に副業OKな会社への転職を希望するか聞いたところ、80.0%が「希望する」と回答しました。
理由を聞いたところ、収入やスキルをアップさせたい、多様な働き方に興味があるという前向きな意見が見られる一方で、「終身雇用制度が崩壊しているため、会社に依存することは厳しいため」(20代・男性・製造)や、給与だけでは老後資金が貯められないなど、会社員としての将来を不安視する気持ちから、副業可能な会社を選びたいと考える人も見受けられました。
副業OKの会社への転職を希望しないと回答した人からは、「副業しなくても済むような安定した給料を望める会社を希望する」(30代・女性・教育関連)など、会社員としてのポジションにこだわり給与やキャリアを向上させていきたいという志向の人が見受けられました。

2018年副業元年から4年。現時点では副業がメジャーなポジションを確立させているとは言い難い状況ではありますが、今後会社が多様な働き方を推進してくことで、副業経験者も増えていくのではないでしょうか。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社ワークポート / 2月9日発表・同社プレスリリースより転載)