矢野経済研究所、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査結果 2011
-事業継続を目的にした利用増は2012年度から-
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にてBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場の調査を実施した。
1. 調査期間:2011年4月~6月
2. 調査対象:BPO事業者
3. 調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・E メールによる取材、ならびに文献調査を併用
<BPO 市場とは>
本調査におけるBPOとは、通常企業内部にて行われている総務・人事・経理・福利厚生・電話対応・システム運用などといった、主として間接業務に関して、発注企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。
但し、従来から外部に委託することが一般的な、税務、物流、情報システム開発、設備の補修などの専門的な事業所向けサービスや、研究や製造の請負、営業代行などの企業の直接業務の外部委託に関しては対象外である。
なお、間接業務とは、直接的に収益を生み出さない業務であり、間接部門の業務に加え、一部直接部門が行う単純作業等も含む。
<IT 系BPOとは>
上記BPOの内、システム運用を発注企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。一般的にはITアウトソーシングとも言われる。
<非IT系BPOとは>
上記BPOの内、システム運用以外の業務を発注企業から業務委託を受けて代行するサービスを指す。
【調査結果サマリー】
◆ 震災は、2010年度のBPO市場に大きな影響を与えず
2010年度は、金融危機に対応した企業のコスト構造改革が一段落したため、BPOサービスの受注単価や受注量に下げ止まりが見られ、後半からはBPOサービスの新規利用も増加した。
2011年3月に大震災が発生したが、2010年度のBPO市場に大きな影響を与えることはなく、非IT系BPO市場は前年度比2.1%増、IT系BPOも含めたBPO市場全体は前年度比4.3%増となった。
◆ 2011年度は引き合いが増加するものの、導入の増加は2012年度から
2011年4月以降は、事業継続を目的にしたBPOへの引き合いが増加している。しかしながら、景気の先行きが不透明な中、新規の投資に対して企業が慎重になっているため、2011年度中は、引き合いの増加ほどには、新規の受注は増加しないと予測する。
2012年度以降は、事業継続を目的にしたBPOの利用が本格的に進むと考える。そのため、2008年度~2014年度のBPOサービス市場全体は、年平均成長率(CAGR)3.7%で推移し、2014年度には3兆8,280億円に達すると予測する。
◆ 資料体裁
資料名 :「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場の実態と展望 2011」
発刊日 : 2011年6月28日
体 裁 : A4判 332頁
定 価 : 157,500円(本体価格150,000円 消費税等7,500円)
◆ 株式会社矢野経済研究所
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