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人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2011/04/28

レジェンダ・コーポレーション、新社会人の意識/実態調査(4月度)
新社会人の6割が上司に本音語れず 本音を語りやすいタイプは犬・象
~本音を語るのが苦手でも、9割がチームの仕事を好む~

人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤波達雄)は、2011年4月に新社会人となった入社1年目(以下新社会人)と入社2年目の社員合わせて3,041名に意識調査を行い、665名から回答を得ました。(調査期間は4月10日(日)~4月15日(金))

新社会人に、目上の人に対して仕事上の本音の話ができるか尋ねたところ、6割が本音を語れないと回答しました。どのような人が本音を語りやすいか、動物に例えて自由に答えてもらうと、「犬」と例えた回答者が最も多く、「親しみやすく、話を聞いてくれそう」といった理由が目立ちました。また「象」や「ライオン」が頼れる人の例えにあげられ、相談相手に頼もしさを求めていることが伺えます。

また、9割の回答者が相手の理解度を意識しながら会話しており、仕事の進め方は個人よりチームを好んでいます。新社会人は、自分自身の本音を伝えることはまだ上手くないものの、相手を気遣い周囲とコミュニケーションをとって仕事をする意欲がある結果となりました。


<1. 新社会人の6割が目上の人に仕事上の本音語れず。>
新社会人に、目上の人に対して仕事上の本音の話ができるか尋ねたところ、63.8%の社会人が本音を語れない(「ためらう」「できない」)と回答しました。新社会人と入社2年目の社員を比べると、入社2年目の方が本音を語れると回答した割合は多く、1年間で職場のコミュニケーション力が成長している様子が伺えます。

【Q. 目上の人に対して、仕事上の本音の話ができますか?】


<2. 本音を語りやすいタイプは「犬」の親しみやすさや「象」「ライオン」の器の大きさがポイント>
本音を語りやすいのはどんなタイプの人か動物に例えて自由に回答してもらうと、「犬」と例えた回答者が最も多く、「親しみやすく、話を聞いてくれそう」といった理由が目立ちました。続いて「象」や「ライオン」が器の大きさ・頼もしさの例えにあげられました。新社会人の間もない頃は、話をよく聞いてくれる相談相手を求めますが、入社2年目になるとライオンの順位が上がり、聞いてくれるだけではなく、はっきりと意見を述べてくれる姿勢を相談相手に求めることが伺えます。

<本音が話しやすいタイプ 動物ランキング>
「あなたが、本音の話がしやすい人はどんなタイプの人ですか?動物に例えて教えてください」
※ 有効回答数 入社1年目237件、入社2年目144件

<動物ランキング 回答理由>※一部抜粋
■ 犬
・ 親しみやすく、話をよく聞いてくれる。(新社会人)
・ 犬のように従順で愛嬌のある人。(2年目)

■ 象
・ 象のように何があっても動じない人。自分の意見を否定しない人。(新社会人)
・ 穏やかで頼れる。どっしりと構えて受け止めてくれそう。(2年目)

■ ライオン
・ いつも余裕がある雰囲気があり、話を最後まで聞いてくれた上で的確な意見をくれそうだから。(新社会人)
・ 器が大きく、頼りやすい。思ったことをはっきり言ってくれるイメージ。(2年目)

■ 猫
・ ある程度は聞き流して欲しい部分も多いから。興味あったところだけちょっと話に乗ってもらえるだけでいい。(新社会人)
・ 細かいことは気にせず、さばけた感じの人。(2年目)


<3. 9割が目上の人と会話をする時、相手の理解度を意識すると回答>
目上の人と会話する時に、相手自身のことや相手の理解度を意識しているか尋ねると、意識している(「非常に意識している」「意識している」)と88.4%が回答し、目上の人に気を遣いながら会話をしていることがわかります。新社会人は相手を気遣うことはできるものの、同時に自分自身の本音を伝える術はまだ拙いことが伺えます。

【Q. 目上の人と会話をする時、相手自身のことや相手の理解度を意識しながら会話をしていますか?】


<4. 自分だけではなく、他者とチームを組んで仕事を進めたい 9割>
仕事の取り組み方としては、個人よりチームで進めたい(「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」)と89.2%が回答しており、自分だけではなく他者とコミュニケーションをとって進めるほうを好むことがわかりました。

【Q. 自分だけではなく、他者とチームを組んで進める仕事がしたいと思いますか?】


【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
今時の新社会人はコミュニケーション力が低い。そんなイメージが世間では先行しているかもしれませんが、本調査からは、相手を気遣うことができ、チームでの仕事を好む様子が伺え、新社会人はコミュニケーションを求めている一方、自分自身の本音を伝達する技術がまだ拙いと推測します。また、本音を伝えやすいタイプの動物像からは、犬に例えられるように親しみやすくオープンな姿勢で新社会人の意見を引き出し、ライオンのようにはっきりとアドバイスをする上司が求められていることが伺えます。

とかく企業や組織では、新社会人のコミュニケーション能力を鍛えることに意識が向いてしまいがちですが、挑戦的で元気にあふれる企業風土を醸成するには、土台となる「良い風土・文化」がなければなりません。良い土台を作るためには、若手社員と同時に上司・先輩も一体となり組織ぐるみでコミュニケーションを活性化し、新社会人が持っている意欲を生かすことが大切と考えます。
                                             HRD・OD事業部 マネジャー 丹羽 律


【 アンケート概要 】
対象人数 : 全体 3,041(2011年入社 1,631、2010年入社 1,410)
回答人数 : 全体 665(2011年入社 406、2010年入社 259)
調査方法 : インターネットによる調査(当社アンケートWeb サイトより回答)
調査期間 : 2011年4月10日(日)~4月15日(金)

◆本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。


レジェンダ・コーポレーション株式会社 http://www.leggenda.co.jp/ /4月27日発表・同社プレスリリースより転載