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掲載日:2023/01/13

仕事以外でのコミュニケーションに関する調査

3社に1社が、仕事以外でのコミュニケーションが減り、入社1年目の社員の活躍に「影響がある」と回答
「テレワークでは、移動時間などのカジュアルな会話も減っている」の声

 

株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、企業・団体の人事担当者を対象に、インターネットアンケートを実施。今回は、「仕事以外でのコミュニケーション」に関して調査しました。コロナ以前と比較すると、飲み会など仕事以外でのコミュニケーションの機会を「確保できていない」と回答した企業が7割を超えました。「テレワークのため、飲み会だけでなく、移動時間でのコミュニケーションや、エレベーターの待ち時間などのカジュアルな会話も減っている」「部署単位で誘い合っての飲み会は実施していない」といった声が寄せられています。また3社に1社が、仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に「影響がある」と回答。「モチベーションの状態が分かりにくい」「部署内での人間関係は築けているものの、他部署との連携が難しくなっている」などの声が上がりました。


【TOPICS】

  1. コロナ以前と比較すると「仕事以外でのコミュニケーションを確保できていない」 と回答した企業が7割を超える
  2. 3社に1社が、仕事以外でコミュニケーションの機会を確保しにくいことが、1年目の活躍に影響していると回答
  3. 仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保しにくいことで生じた影響は「上司との人間関係が築けていない」
  4. 若手社員とのコミュニケーションのために実施していることは「定期的な面談」が最多
     

【調査の背景】

コロナ禍では、職場での飲み会の頻度が減り、以前と比較すると仕事以外でコミュニケーションの機会を確保しにくくなっています。コロナ以前は「若い世代は、職場での飲み会を好まない人が多い」と言われていたものの、「飲み会などのコミュニケーションの場が全くないのも、仕事がしにくい」「お互いのことを知る機会も必要」といった声も聞こえてきます。仕事以外でコミュニケーションを確保しにくいことが、入社1年目の活躍に影響をもたらしているのか、人事担当者にアンケートを実施しました。
 

(1)コロナ以前と比較すると「仕事以外でのコミュニケーションを確保できていない」
  と回答した企業が7割を超える

コロナ以前と比較すると、飲み会など仕事以外でのコミュニケーションの機会を「確保できていない」と回答した企業が34.1%に上りました。「どちらかと言えば確保できていない」42.0%を合わせると、7割以上の企業が「確保できていない」としています。「テレワークのため、飲み会だけでなく、移動時間でのコミュニケーションや、エレベーターの待ち時間などのカジュアルな会話も減っている」「テレワークだと、飲み会をするにも理由とアポイントが必要になり、フランクな会話につながりにくい」「コロナ禍なので、部署やチーム単位での飲み会を実施できていない」「現在も大人数での飲み会やイベントは自粛している」「部署単位で誘い合っての飲み会は実施していない」といった声が上がりました。一方、「趣味やレクレーションなど、飲食以外でのコミュニケーションを実施している」「職場にデリバリーを頼んだり、ランチに行くなど短時間でのコミュニケーションは実施している」といった声も寄せられています。
 

(2)3社に1社が、仕事以外でコミュニケーションの機会を確保しにくいことが、
  1年目の活躍に影響していると回答

仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に「影響がある」と回答した企業は11.0%でした。「どちらかと言えば影響がある」24.9%を合わせると、3社に1社は影響を感じていることが分かります。「モチベーションの状態が分かりにくい」「部署内での人間関係は築けているものの、他部署との連携が難しくなっている」「実際は活躍していても、交流のあるメンバーにしか情報が行かず、認識されていないケースがある」「上司や先輩に、フランクに相談したりアドバイスをもらう機会が減っている」「直属の上司と良好な関係を築けていないと、一気に孤立してしまう傾向がある」といった声が寄せられました。
 

(3)仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保しにくいことで生じた影響は
「上司との人間関係が築けていない」

仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に生じた影響は「上司との人間関係が築けていない」が69.3%で最多。次いで、「質問など普段のコミュニケーションが図りにくい」59.4%、「同期での人間関係が築けていない」53.5%が続きました。
 

(4)若手社員とのコミュニケーションのために実施していることは「定期的な面談」が最多

若手社員とのコミュニケーションのために実施していることは、「定期的な面談」が60.9%で最多。次いで「チームや部署内での雑談の機会確保」46.7%、「定期的な研修の実施」31.3%が続きました。
 

■調査概要
・調査期間:2022年12月9日~12月14日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:企業・団体の人事担当者
・有効回答数:370件
・調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/ 1月12日発表・同社プレスリリースより転載)