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掲載日:2022/12/28

運動部学生の就職に関する意識調査

競技を辞めた後のキャリアを「考えていない」学生は43.1%、大学4年生以上でも39.3%。デュアルキャリアを「知らない」学生は61.0%で、「知っている」を大幅に上回る


株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営するアスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』は、一般社団法人大学スポーツ協会(所在地:東京都千代田区、会長:福原紀彦、以下 UNIVAS)と共同で、運動部学生の就職に対する意識や、現在の活動状況について調査した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果を発表しました。
 

《TOPICS》

  • 部活での経験を通して得た自身の強みは、「礼儀・挨拶」「上下関係の理解」「コミュニケーション能力」などが上位に
  • 「運動部学生は就職活動に有利」と回答した割合は70.6%
  • 希望する業種でもっとも多かったのは「スポーツ・玩具・ゲーム・アミューズメント」。一方で「特定の業界を志望していない」が2位に
  • 競技を辞めた後のキャリアを「考えていない」学生は43.1%。大学4年生以上でも39.3%
  • デュアルキャリアを「知らない」学生は61.0%で、「知っている」を大幅に上回る
     

【調査概要】

部活での経験を通して得た自身の強みは、「礼儀・挨拶(82.4%)」「上下関係の理解(66.4%)」「コミュニケーション能力(64.1%)」「忍耐力(63.1%)」「チームワーク(61.2%)」が上位だった。運動部学生は競技成績の向上を目指すという共通目標に向かい、指導者や他学年、同級生など他者とコミュニケーションをとる場面が多く、かつ固定化されたコミュニティで活動をするため、これらの能力が高いと推察される。一方で、回答が少なかったのは「リーダシップ(28.0%)」「マネジメント能力(18.2%)」だった。
 

「運動部学生は就職活動に有利か」を聞いたところ※、「有利だと思う」と回答した学生は70.6%、「不利だと思う」は3.4%だった。有利に思う点については、「OB・OGに相談できる(48.4%)」「部活内での情報共有ができる(46.0%)」など、部活動で得たつながりを活かせる点が有利だと考えているようだ。一方で、不利だと思う点は「競技シーズンと就職活動が被る(44.2%)」「部活動以外に活動をしていない(41.4%)」などが挙がった。不利だと感じる学生は少ない一方で、平日には練習、土日は大会などの予定が入ることもあり、時間の確保や部活外の活動に時間を割けないことを不安に感じているようだ。
※就職活動経験者/予定者限定の設問
 

競技を辞めた後のキャリアについて、「考えている」と回答したのは56.9%で、「考えていない」と答えたのは43.1%だった。卒業が迫った大学4年生以降の学生においても、「考えていない」と回答した割合が39.3%に上った。
 

希望する業種を聞いたところ、最も多かったのは「スポーツ・玩具・ゲーム・アミューズメント(22.9%)」だった。2位は「特定の業界は志望していない(20.4%)」で、「食品・農林・水産(14.7%)」「教育・学校法人(13.5%)」が続いた。自身に馴染みのあるスポーツ業界を志望する学生が多いが、「特定の志望業界がない」という回答も一定数あり、自身が志望するキャリアや将来の展望について検討が進んでいない様子がうかがえる。
 

デュアルキャリア(仕事と競技の両立)について、「(デュアルキャリアを)知らない」と回答した学生は61.0%だった。「知っていて検討したことがある(13.4%)」と、「知っているが検討したことがない(25.6%)」を大幅に上回る結果となった。

 

【調査概要】『運動部学生の就職に関する意識調査』
調査期間:2022年9月28日~2022年11月13日
調査対象:2022年9月時点でUNIVAS加盟大学および加盟競技団体の運動部学生(学年問わず)
調査方法:WEB入力フォームによる回収
有効回答数:1,694名
(内訳:大学1年611名、大学2年466名、大学3年406名、大学4年196名、修士・博士課程3名、短大12名)
※グラフの内訳は端数四捨五入の関係で合計数値と合わない場合があります

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社マイナビ/12月20日発表・同社プレスリリースより転載)