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掲載日:2022/09/05

2023年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況

就職活動に影響したニュースワードは「新型コロナ」「テレワーク」「SDGs」
流行った就活用語の1位は3年連続で「NNT」(無い内定の略語)

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」の結果を発表しました。


《TOPICS》

  • 就職活動に影響したニュースワードは1位「新型コロナ」、2位「テレワーク」、3位「SDGs」。「SDGs」は3年前(9位)から年々順位を上げ初のベスト3
  • 周りで流行った就活用語は3年連続で「NNT」(無い内定の略語)が1位に
  • ジョブ型雇用の採用選考に応募経験がある学生は前年比2.8pt増の11.9%。入社予定先にジョブ型雇用で採用された割合は前年比1.8pt増の6.6%


【調査概要】
就職活動に影響したニュースワードを選んでもらったところ、1位は3年連続で「新型コロナウイルス感染症」、2位は2年連続で「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務」だった。3位は「SDGs」で、3年前(20年卒)に9位でランクインしてから着実に順位を上げている。ニュースワードがどのように就活に影響したかを聞くと、「SDGs」と回答した学生からは、志望企業の取り組みをチェックして企業の将来性を評価したり、自分自身の将来の目標と重ね合わせたりしながら、就職活動を進めているというコメントが挙がった。

周りで流行った「就活用語」について、1位は3年連続で「NNT」(無い内定の略語)、2位は4年連続で「ガクチカ」、3位は3年連続で「お祈り」だった。TOP3は3年連続で同じ顔ぶれとなり、これらの用語が就活を表す言葉として定着していることが分かる。ランク外で目新しかった用語は、「上だけスーツ(WEB面接において上はスーツを着て下はカジュアルな服装でいること)」、「やってない詐欺(就活をやっていないという発言をしているが、実際はしっかり活動していること)」が挙がった。

ジョブ型雇用の採用選考に応募したことがある学生は前年比2.8pt増の11.9%だった。また、入社予定先を決めている学生のうち、ジョブ型雇用で採用された割合は前年比1.8pt増の6.6%で前年よりわずかに増えた。特に理系院生の割合は前年比2.0pt増の11.3%で、大学院で学んだ専攻を活かしたい大学院生とスペシャリストを採用したい企業のニーズが一致して、ジョブ型雇用が進んでいる様子がうかがえる。ジョブ型雇用の採用選考に応募した理由では「志望企業の募集形態がジョブ型雇用だったから(23.7%)」の割合が最も高かったが、僅差で「募集職種が志望職種と一致していたから(23.5%)」が続いた。また学部別に見ると、「専門的なスキルを身に付けられそうだから」を選択したのはほとんどが文系学生で、「大学・大学院で学んだことが活かせるから」を選択したのは全員理系学生だった。


【調査担当者コメント】キャリアリサーチラボ 研究員 石田 力
さまざまな問題を抱える現代社会において、企業活動を将来的に継続していくためには、利益追求と持続可能な社会への貢献をともに達成していく必要があると考えられます。世界共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」は、企業にとっても、社会貢献のための具体的な目標設定の道しるべとなってきています。これから社会に出ようとする就活生が、自分の将来を「持続可能な世界」の中に位置づけたいと考える場合、志望企業がSDGsにどう取り組んでいるかが一つの大きな指標となってきているようです。

 

【調査概要】「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」
○調査期間/2022年7月25日(月)~7月31日(日)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学生および大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,749名(文系男子310名 理系男子440名 文系女子478名 理系女子521名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

 

◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/8月26日発表・同社プレスリリースより転載)