ニュース
社会 教育・オピニオン
掲載日:2022/07/05

【副業に関する定点レポート】副業を行う人の理由・年収・業種別意欲などを調査

収入増に次いでキャリアを意識して副業を実施
また、副業経験者がもう一度副業を希望するのは9割に


総合人材サービス、パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:長井 利仁)が運営する副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』は、副業に関する景況感を定点レポートとして配信することをお知らせいたします。こちらのレポートは、3か月に1度の定期配信を予定しております。
 

調査サマリー
・副業実施理由の第一位は、「収入に変化があったから」
・副業実施の年収帯は、年収200万円以上600万円未満
・副業の月収分布・平均月収を職種別に
・副業経験者の9割が「また副業をやりたい」と回答
・副業の意欲が高い農林業・水産業・鉱業、一方で意欲の低い医療・福祉業

▽参考データ
・副業経験者は、未婚者より既婚者に多い
・(直近半年で)副業を経験した人は3割に留まる
 

■調査結果
✓副業実施理由は、“収入面の変化”に次いで“キャリア”や“周囲の影響

直近半年以内に副業を実施した理由で、最も回答が多かったのは「収入面の変化があったため」で21.9%となりました。次いで「自身のキャリアについて考えたため」、「周囲の影響があったため」と答えた方が、どちらも18.4%でした。収入以外の“キャリア”や“周囲”も刺激になっていることが伺えます。「メインの仕事環境で変化があったため」「生活環境に変化があったため」についても20%弱を占めており、全体的に何らかの変化があった方が副業を実施している傾向が伺えます。 男女・未既婚別で見ると、未婚男性は「メインの仕事環境で変化があったため」、既婚男性は、「周囲の影響があったため」といった回答が多くありました。未婚女性は「自身のキャリアに関して考えたため」との回答が多く、既婚女性は、「メインの仕事関係で変化があったため」「生活環境に変化があったため」といった回答が多く集まりました。

✓副業をする人が最も多いのは、年収200万から600万未満と推定
副業を実施した方のうち、メインの仕事の年収が200万円以上400万円未満の方が最も多く、28.9%となりました。年収400万円以上600万円未満も、同じくらい高く26.6%となりました。最も少なかったのは年収1500万円以上で2.8%でした。年収200万円~600万円でみると66.5%と大半を占めている結果となりました。

✓(職種別)副業の月収分布
全体でみると5万円未満は23.4%、5万円以上10万円未満は16.1%、10万円以上20万円未満は20.6%、20万円以上30万円未満は13.8%、30万円以上40万円未満は10.1%、40万円以上50万円未満は3.7%、50万円以上70万円未満は、0.9%、70万円以上100万円未満は2.8%、100万円以上は2.8%となりました。また、10万円以上40万円未満の割合は全体の4割以上であることから、副業でも高い収入を得ている方は多いことが読み取れます。

比較的高額な10万円以上40万円未満の月収を職種ごとで見ると、10万円以上20万円未満は、基礎/技術研究(31.8%)、20万円以上30万円未満は、商品企画/開発(25%)、30万以上40万円未満は、購買/仕入れ(33.3%)が多い結果となりました。

✓副業経験者の9割は、副業を再度行いたいとの結果に
副業経験者に「副業をまた行いたいと思いますか」と尋ねたところ、9割の方が「実施するつもりだ」と回答しました。一度副業を経験した方の満足度は非常に高いことが読み取れます。また、男女・未既婚別でみると既婚女性がもっとも副業意欲が高い結果となりました。既婚女性の副業実施理由に「メインの仕事関係で変化があったため」「生活環境に変化があったため」が多かったことから、結婚・子育てをする上で副業という新たな選択肢が生まれていることが予想されます。

✓副業への意欲が低いのは医療・福祉業と情報サービス業
今後半年の間に副業をする意思があるかどうかについて尋ねたところ、「実施するつもりはない」の回答が最も多かったのは情報サービス業の71.4%、次いで医療・福祉業の70.5%となりました。医療・福祉業に関しては、コロナの影響で現場が逼迫しているため、副業に割く時間がないと推測されます。一方で、意欲が高いのは農林業・水産業・鉱業で66.7%の方が「実施するつもりだ」と回答しました。

【その他参考データ】
✓副業出現率は、3割。副業実施は、未婚<既婚

副業元年から4年が経ち、将来やキャリアを考えたときに“副業”という選択肢が増えてきていることが伺えます。
また、男性で未婚の方の副業実施率は32.5%、既婚の方の副業実施率は34.1%となりました。女性は、未婚の方の副業実施率が28.3%、既婚の方の副業実施率が42.1%となり、男性・女性ともに既婚者の方が副業を行っている人が多いことが明らかになりました。
 

■調査概要
調査手法 : インターネットリサーチ
Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 全国の企業に勤める会社員 20~40歳代の男女
調査期間 : 2022年5月27日(金)~6月1日(水)
対象人数 : 639
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルイノベーション株式会社/6月28日発表・同社プレスリリースより転載)