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掲載日:2022/06/20

2023年卒大学生 活動実態調査(5月)を発表

2023年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は前年比5.6pt増の65.5%
面接で企業への印象が悪くなった理由は「面接官の表情・態度」「形式的な質問」「オンライン面接で企業側のカメラがオフだった」など


株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(5月)」の結果を発表しました。(調査期間:2022年5月25日~5月31日)

《TOPICS》

  • 2023年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は前年比5.6pt増の65.5%
  • 5月の大学への登校日数について「登校していない」と回答した割合は8.8%で、前年に比べ大幅に減少。大学での就職活動に関する相談・情報収集が活発化
  • 面接で企業への印象が良くなった理由は、「笑顔や相槌がある」「フィードバックが手厚い」「逆質問への的確な回答」。面接で企業への印象が悪くなった理由は「面接官の表情・態度」「形式的な質問」のほか、「(オンライン面接で企業側の)カメラがオフだった」というオンラインならではの回答も
     

【調査概要】

2023年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は65.5%(前年比5.6pt増)、平均内々定保有社数は2.1社(前年比0.1社)と、4月と同様に前年比増で推移した。23年卒は前年に引き続き、政府主導ルールにより6月1日より採用選考開始となっているが、5月末の段階で内々定率が6割を超える結果となった。

「今月の大学への登校日数」を聞いたところ、前年で最も多かった「今月は大学に登校していない」は8.8%(前年比21.7pt減)と大きく減少した。また、「今月就職活動について相談した相手」の質問では、「友人(大学内)」「大学の教授」「就職関連の大学教員・キャリアセンター」が前年を上回った。企業の採用意欲の高さに加え、大学での就職活動に関する相談や情報交換が前年より活発化し、学生の就職活動が後押しされたことも、内々定率が高く推移している背景のひとつだと思われる。

「現在就職活動で最も注力して行っていること」について、「面接」が61.8%と最も大きな割合を占めた。「面接を受ける中で、企業に対して良い印象を抱いたことはあるか」という質問に対して、自由記述で回答してもらったところ、「笑顔で話しかけてくださり、緊張もほぐれました」や、「相槌を打ってくださったり、質問の内容を分かりやすく説明してくださった」など、笑顔や相槌によって安心したという回答や、面接後のフィードバックや学生から面接官への「逆質問」での対応に関する回答など、企業とのコミュニケーションに好印象を抱いたという声が寄せられた。逆に「面接を受ける中で、企業に対して悪い印象を抱いたことはあるか」という質問に対しては、「全く笑顔がなかった、姿勢や態度が悪かった」や、「話を終える前に打ち切られてしまったことがある」といった、面接官に笑顔がないことやコミュニケーションが十分に図れないことで感じた不安・不満に関する回答があった。なかには「(オンライン面接で企業側の)カメラがオフだった」などオンライン面接ならではのケースもあった。
 

【調査担当者コメント】

キャリアリサーチラボ 研究員 長谷川洋介

5月の「現在就職活動で最も注力して行っていること」は「面接」が最多となりました。面接でその企業に良い印象を持った理由については、面接官の笑顔や相槌、逆質問での丁寧な回答、面接後のフィードバックなどに好感を持つという声がありました。面接は学生・企業の相互理解・コミュニケーションの場ですので、学生側の入念な事前準備はもちろん、面接で学生が全力を発揮できるような配慮や対応といった企業側の努力も重要となります。

 

【調査概要】「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(5月)」
○調査期間/2022年5月25日(水)~5月31日(火)
○調査方法/マイナビ2023の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2023年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
○有効回答数/4,719名(文系男子907名 文系女子2,107名 理系男子828名 理系女子877名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。


◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/6月7日発表・同社プレスリリースより転載)