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掲載日:2022/04/22

選考に関する調査 第一志望でない企業には「第一志望」と伝えない学生が約半数

第一志望でない企業には「正直に答えたほうが良いと思う」の声
約4分の1が「内々定を同時に持つこと」に抵抗を感じるなど、誠実に就活する傾向

株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「選考」をテーマに調査しました。第一志望でない企業から、「当社は第何志望ですか?」と質問された際に、「第一志望」とは回答しないとした学生が約半数に上りました。「正直に答えたほうが良いと思う」「嘘はつきたくない」などの声が上がりました。また、同時に複数の内々定を持っていることについて、「抵抗がある」「やや抵抗がある」の回答が24.1%を占めました。「内定辞退をするのが申し訳ない」「入社する企業は1社なので、承諾する企業以外は辞退したい」などの声が上がっており、企業に誠実に対応したいと考える学生が多いことが分かります。

【TOPICS】

  1. 第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際に「第一志望」と回答しない学生が約半数
  2. 約4分の1の学生が、「同時に複数の内々定を持っていることに抵抗がある」と回答
  3. 「セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった企業がある」の回答が75.1%に上る
  4. セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった理由は、「仕事内容が希望と合わないと思ったから」が最多
     

【調査の背景】
以前は、「100社以上」の企業にプレエントリーし、選考参加社数が「30社以上」に達する学生も少なくありませんでした。また「内定獲得」のために、企業に志望度を聞かれた際は志望度に関わらず「第一志望」と回答する学生が多い傾向でした。一方で最近は、「選考に参加する企業を絞り込み、1社1社丁寧に企業研究を行う」「企業には志望度を正直に伝える」など、「内定獲得」よりも「入社後」を見据えて誠実に就職活動をする学生が増加の傾向です。「競争」よりも「協調」を大切にするといった特徴を持つと言われるZ世代の、就職活動における特徴や考え方を探りました。
 

(1) 第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際に「第一志望」と回答しない学生が約半数
第一志望でない企業から、「当社は第何志望ですか?」と質問された際に、「第一志望群だと伝える」33.3%、「他の企業が第一志望だと正直に伝える」13.8%となっており、「第一志望」とは回答しないとした学生が約半数に上りました。「正直に答えたほうが良いと思う」「企業が第一志望ならと思い内々定を出してくれたら、申し訳ない」「嘘はつきたくない」などの声が上がっており、企業に誠実に対応したいと考える学生が多いことが分かります。
 

(2) 約4分の1の学生が、「同時に複数の内々定を持っていることに抵抗がある」と回答
同時に複数の内々定を持っていることについて、「抵抗がある」「やや抵抗がある」の回答が24.1%を占めました。「内定辞退をするのが申し訳ない」「入社する企業は1社なので、承諾する企業以外は辞退したい」などの声が上がっています。3月に実施した内々定率調査では、内々定を獲得している学生の、平均獲得社数は「2.00社」なのに対し、平均保有社数は「1.55社」となっており、内々定獲得に並行し辞退も進めていると推察されます。
 

(3) 「セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった企業がある」の回答が75.1%に上る
セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった企業があると回答した学生が、75.1%に上ります。多くの学生が、セミナー参加後に選考に参加するかどうかを改めて検討していることが明らかになりました。
 

(4)  セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった理由は、「仕事内容が希望と合わないと思ったから」が最多
セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった理由は、「仕事内容が希望に合わないと思ったから」が55.0%で最多。次いで、「企業の雰囲気が自分に合わないと思ったから」51.3%が続きました。「志望理由を思いつかなかったから」28.1%、「他の企業のほうが、志望度が高いと感じたから」15.0%なども回答を集めており、セミナーで希望と合致するかを確かめたうえで、選考に参加するかどうかを決めていると推察されます。


▼分析
会社説明会をオンラインで開催する企業が増えました。オンライン開催のセミナーは、移動時間や交通費がかからず、参加しやすいという特徴があります。セミナーに参加しやすくなったことも、セミナー参加後に選考に参加するかを改めて検討することに影響をもたらしていると言えます。


■調査概要
・調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2022年4月6日~2022年4月12日
・有効回答数:426名


◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/4月19日発表・同社プレスリリースより転載)