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掲載日:2019/12/16

【アンケート結果】日本で就職する
理工系外国人留学生 の 会社選びとキャリアプラン

理工系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーター(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:長谷部 裕樹)は、当社が運営する外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ』の登録者を対象にアンケートを実施し、調査結果がまとまりましたので発表いたします。回答者の多くは、高学歴で日本語レベルが高い理工系外国人留学生で、本調査からこの層のキャリア指向などが見えてきました。


【調査概要】
調査名:『日本で就職する理工系外国人留学生の会社選びとキャリアプランに関するアンケート』
対象者:当社が運営する、外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ』の登録者
調査方法:インターネット調査(日本語と英語で調査/調査期間2019年9月~11月/有効回答数217名
調査目的:当社は2006年より企業向けの外国人材採用支援・留学生を中心とした外国人材就職支援事業を開始し、理工系外国人留学生の採用支援を強みとしています。本アンケートは、理工系外国人留学生の実態を調査することで、正確なニーズを把握するとともに、業界データとして活用していただくことを目的に実施しました。


<ポイント>
●選ぶ業種に変化! 過去大多数だったメーカーが約30%となり、全方位をカバー
かつて理系はメーカーに就職するケースが多数でしたが、現在はIT・サービス・金融含め、全分野が検討対象に。

●外国人採用の実績がない企業でもOKメーカー希望者は勤務地へのこだわりも低い
企業を選ぶ際に重視する点を聞いたところ、「母国に拠点があるなど、母国との関わりがある」や「外国人社員の採用実績がある」はあまり重視していないことがわかりました。また、勤務地にこだわらない留学生の希望業種は、「電機・精密」や「自動車・重機械」などが上位だったことから、メーカー希望者は地方勤務を厭わないことが考えられます。

●中長期的なキャリアプランを持つ留学生が多数。ただし、明確な昇給・昇進の基準が求められる
約半数が「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」と回答。中長期的な視点でキャリアを考える、日本の企業風土に合う 理工系外国人留学生が多いことがわかりました。一方、日本で長く働きたいと思う職場の条件に「昇給・昇進の基準が明確」が約半数(47.5%)と多く、希望勤務地別に見ると、都市部の勤務地が良い人ほど強い傾向に。人事・評価制度は、年齢や勤続年数など従来の日本式職能資格制度に捉われるのではなく、客観的かつ透明性の高い評価基準を取り入れ、外国人材が当該企業で長く働きたいと思える環境を整えていくことが大切と言えます。

●外国人留学生が考える強みは、自国も日本も知っているハイブリット人材ということ
日本人に比べ外国人であることの強みは、「母国と日本それぞれの文化・慣習を理解している」が1位。現地採用の外国人材は日本の企業文化に合うか入社してみないと分かりませんが、留学生は既に一定期間日本で生活しているため、日本文化を理解し、日本の企業に馴染みやすいと言えます。次いで「母国語と日本語など語学力がある」が2位に。特にIT業界では、日本語だけでは情報収集が遅れてしまうことがあるため、情報源が複数あることは強みと言えます。

●日本語レベル上級者でも、「敬語」に不安。信頼できる人と働く環境を切望
回答者の8割近くが、日本語レベル上級者(N1、N2程度)にも関わらず、日本での就職で不安なこととして「敬語など日本語に自信がない」が1位に。日本語能力試験などのレベルと、実際の仕事で使う日本語レベルが異なることを理解しているようです。対策として、入社後、日本人新卒者とは別にビジネス日本語やマナーなどについての研修を行う、こまめな面接(フィードバック)の実施、相談窓口の設置などが挙げられます。また、日本で長く働きたいと思う職場の条件として「信頼できる人間関係で雰囲気のよい職場」が1位に。理系人材の傾向として、完璧主義で文法を気にしすぎ、間違った日本語を使いたくないために、完璧な日本語が話せるまで一切日本語を話さないことも。そのような態度は孤立に繋がりかねないので、周りが声をかけるなどして話しやすい環境を作ることが大切です。


<本件に関するお問合せ先>
(株)オリジネーター 広報担当 山本
Tel:03-6432-9390
e mail: info@originator.co.jp


◆本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社オリジネーター/12月12日発表・同社プレスリリースより転載)