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掲載日:2016/07/08

日本での事業拡大を図る多国籍企業の増加でバイリンガルの人材に人気が集中~『2016年7月~9月期の採用動向レポート』:ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン

外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:マーク・ブラジ、以下ヘイズ・ジャパン)は7月7日、2016年7月~9月期の採用動向レポートを発表しました。レポートの中でヘイズは、多国籍企業が日本国内での事業効率強化を加速させていることから、バイリンガルの人材に対する需要が一段と高まると予想しています。

2016年7月~9月期に採用ニーズが特に高まると予想されるのは下記の職種です。 

 

Accountancy & Finance(経理・財務):
FP&A(財務計画&分析) ― 日本ではまだあまり馴染みがないものの、多国籍企業の多くが国内事業の拡大を支えるためにはこの分野でのテコ入れが重要だと考えており、ジュニアレベルからシニアレベルまでの幅広い人材の需要が見込まれます。
財務コントローラー ― 多数の多国籍企業が国内の財務部門の強化を図っており、リーダーシップが取れる新たな人材を求めています。このため、バイリンガルの財務コントローラーには一貫して高い需要があります。

 

Banking and Financials(金融サービス):
コンプライアンスマネージャー
― 規制強化に伴う新たな要件に対応するため、銀行・証券各社はコンプライアンス部門を増強しており、この分野のプロフェッショナルの採用を積極的に進めています。
アセットマネジメント担当者 ― 専門分野の経験を持ち、高いコミュニケーションスキルと優れた英語力を持つアセットマネージャーが求められています。

 

Finance Technology(ファイナンステクノロジー):
プロジェクトマネージャー - アプリケーションサイドの確かな経験を持つ人材の需要が高くなっています。
ITセキュリティマネージャー ― 機密データのセキュリティに神経を尖らす金融各社で、システムの円滑な運用のためにセキュリティを専門とするプロフェッショナルの求人が増加しています。

 

Human Resources(人事):
リクルーティングマネージャー
― コスト削減のために、人材紹介会社に依頼せず自社の直接採用を増やそうとする企業が増加しており、リクルーティングマネージャーの需要が高くなっています。
HRビジネスパートナー ― HRビジネスパートナーとして2年以上の経験があり、キャリアアップへの意欲の高いジュニアレベルの人事担当者が強く求められています。

 

Information Technology(インフォメーションテクノロジー):
ソフトウェアアプリケーション開発者 ― ビッグデータ等の新規テクノロジーの知識があるプログラマーに対する求人が増加しています。
サポートエンジニア ― Active DirectoryおよびUnix/Linuxでのスクリプトの経験のあるサポートエンジニアの需要が高まると見られます。

 

Insurance(保険):
セールスマネージャー ― 金融機関で最低2~3年の営業経験がある中堅レベルの人材が求められています。
プロジェクトマネージャー ― 外資系の大手保険会社が組織変革プロジェクトを担当するプロジェクトマネージャーを求めています。

 

Legal(法務):
契約管理担当者 ― 欠員補充が中心であるものの、経験豊富なバイリンガルの契約管理スペシャリストは優遇され、積極的に採用されます。
パラリーガル ― 法律や各種規制に絡んだ複雑な問題の増加に対応するため、業務拡張を図る企業が増え、パラリーガルの需要が高まっています。

 

Life Science(ライフサイエンス):
医薬品安全性業務担当者 ― 日本市場に参入するCRO(医薬品開発業務受託機関)が増え、この分野は急速に拡大しています。
臨床研究管理担当者 ― 製薬各社のプロジェクトの増加に伴って、多数の求人が生じると予想されます。

 

Manufacturing & Operations(マニュファクチャリング):
アプリケーションエンジニア ― 自動車部品メーカーで電気系のアプリケーションエンジニアの需要が非常に高くなっています。
プロジェクトマネージャー ― 生産工程全体の知識を持った人材が求められています。

 

Office Professionals(オフィスプロフェッショナル):
カスタマーサービスマネージャー ― カスタマーサービスの強化を図るため、チームを率いるカスタマーサービスマネージャーの需要が高くなっています。
通訳者 ― 日本で新規オフィスを立ち上げる外国企業が増加し、国内に駐在する外国人社員を支援するために通訳者の需要が高まっています。

 

Property(不動産):
プロジェクトマネージャー ― オフィス移転やスペースプランニング、オフィス統合等のプロジェクトの経験を持つ人材に強い需要があります。
ジュニアレベルのファシリティコーディネーター ― ファシリティマネージメントの外部委託が増加し、クライアントに対して低コストを維持するため、需要が高まっています。

 

Sales & Marketing(セールス&マーケティング):
デジタルマーケティング・マネージャー ― 日本国内のデジタルマーケティングを世界水準まで引き上げるため、デジタルマーケティング経験者には大きなチャンスが生まれています。
チャネルセールスマネージャー ― 熟練したチャネルセールスマネージャーの採用を急務とする企業が増加しています。

 

Supply Chain(サプライチェーン):
戦略ソーシングマネージャー ― 戦略的な調達計画を策定できる人材が求められています。
ウェアハウススーパーバイザー ― 物流の効率化を図るため、ウェアハウス担当者の増員が図られています。 

 

ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジは次のように述べています。

「財務管理やライフサイエンスといった分野でバイリンガル人材が極端に不足しており、海外からの帰国者の多くが大手の多国籍企業数社からオファーを受けると考えられます。こうした限られた人材を確保するために、採用企業の中には契約金を用意しているケースも見られます。

各社ともこれまで以上に多彩なスキルセットを持つ人材を得て効果的に事業成長を図ろうとしており、条件に合致した有望な人材を確実に採用しようとしていま す。このため、経済状況が必ずしも採用活動を左右するとは考えられません。事実、デジタル技術を通じた顧客の取り込みを図る企業が増加し、組織変革の推進 に伴って新たな職種が生み出されています。

ヘイズでは、経理・財務、IT、ファイナンステクノロジーの多くの分野で引き続き活発な採用活動 が続くと見ています。各社とも事業の拡大を推進するために需要の高いスキルを持った人材を積極的に採用しようとしていることから、トップクラスの人材は大 幅な昇給を含めて有利な条件を引き出せる可能性があります。」

また、多国籍企業が成長戦略を加速し、テクノロジーや製薬業界の急成長分野で 市場の変化に対応した新たなプロジェクトの立ち上げが見られることから、「こうした新たなプロジェクトを確実に成功させるため、7~9月期には、優れた人 材を巡って企業間の激しい競争が予想されます。健康関連市場の需要の高まり、企業の効率化に向けた熱心な取り組みといった背景が、ライフサイエンスやIT 部門においてマネージャークラスの有能な人材の需要を著しく高めることになると予想されます。」とブラジは話します。

求職者および採用企業の動向、今後の課題までを網羅したヘイズの採用動向レポート全文は、こちらでご確認いただけます。

 

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /7月7日発表・同社プレスリリースより転載)