『労政時報』提携

現場管理職アンケートから見た これからの管理職育成 (3/3ページ)

管理職の意欲、モチベーションの源泉

ここでは、回答者が管理職昇格時に、どういった点で戸惑い、うまく対処できなかったか、また、現在管理職として、どのような要因で自らの意欲を高めているかを尋ねました。

管理職昇格時に戸惑い、うまく対処できなかったこと

現在の職場に限らず、自身が初めて管理職になった際に戸惑った部分、うまく対処できなかったことについて尋ねたところ【図表4】、回答者の役職によって回答傾向に大きな差が見られました。

部長クラスでは、「部下の人事評価」(29.1%)、「評価結果を部下へフィードバックすること」(24.3%)――など、人事評価にまつわる実務的な悩みについて戸惑い、うまく対処できなかったことが見て取れます。一方、人事評価関連の項目については係長クラスからの回答割合が少なく(それぞれ19.4%、8.7%)、そもそも人事評価がこの役職層の役割となっていないことがうかがえます。

一方、課長クラス、係長クラスともに高い割合を示した項目としては「自分自身のストレスマネジメント」(課長クラス30.1%、係長クラス29.1%)、「組織のチームワークを維持し、部下の感情に気を配ること」(同28.2%、36.9%)、「部下に指示・命令を与えること」(同%24.3、25.2%)――を挙げる回答が多く見られました。

【図表4】初めて管理職になった時ときに戸惑った部分、うまく対処できなかったこと(複数回答)

【図表4】初めて管理職になった時ときに戸惑った部分、うまく対処できなかったこと(複数回答)

管理職自身の働く意欲を高めている要因

常に多くの課題解決を迫られ、負担も大きい管理職にとって、自分自身の働く意欲を高めている要因は何なのでしょうか。

いずれの役職でも、「仕事をやり遂げる達成感」が最多となっています。(部長クラス55.3%、課長クラス50.5%、係長クラス43.7%)。部長クラスでは、以下「重要な権限と責任を与えられること」(42.7%)、「顧客からの信頼・感謝」(41.7%)――と続いています。

課長クラスでも同様の傾向はあるものの、特に「上司からの評価・認知」(30.1%)、「社会的な評価・社会的な使命感」(26.2%)――を挙げる回答が、他の役職に比べ多くなっています。一方で、「金銭的な報酬」を挙げる回答が、他の役職に比べ少ないことが特徴といえます(部長クラス31.1%、課長クラス23.3%、係長クラス36.9%)。

反面、係長クラスでは意欲を高める要因として「金銭的な報酬」が2番目に多い回答となっています(36.9%)。

注)

* ここでは、労務行政研究所が2012年2月25~26日にかけて行った「管理職自身が考えるマネジメントの現状」をもとに、『日本の人事部』編集部が記事を作成しました。 詳細は『労政時報』第3820号(2012年4月27日発行)に掲載されています。

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